コラム「透視図」

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司法取引

2016年5月31日

 ▼米国の犯罪映画には必ずこんな場面がある。被告人「俺が一人でやった。誰の指図も受けてない」。検察官「黒幕はもう分かっている。ただ証拠がない。証言してくれれば君は早く刑務所から出てこられるし、その後の身の安全も保障する」。被告人は同席する弁護士の助言も得て「それな...

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サミット株価

2016年5月28日

 ▼いまや世界に知られるウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)だが設立間もない1889年当時は薄っぺらで、大して読むところもなかったらしい。同紙を育てた人々を描いた『ウォールストリートジャーナル』(講談社)で知った。読者は「その日のできごとを編集なしで逐一だらだらと...

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火星最接近

2016年5月27日

 ▼日本書紀に、舒明天皇在位のころ彗星が現れ、以来、大洪水や宮殿火災、飢饉(ききん)といった異変が次々起こったと記されている。今は異変と彗星を結びつけようものなら一笑に付されるだけだが、当時は因果関係が信じられていたのだろう。1週間ほど前のこと。夜にふと空を見上げると...

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夢あるわこうど

2016年5月26日

 ▼ことしも4月20日から本紙3面「はばたけわこうど」で、建設業界に飛び込んできた若者たち18人を紹介した。まだ読んでいなければ、ぜひ目を通していただきたい。どの栄養ドリンクより元気が出ること間違いない。佐藤香純さん「早く現場に出たくてわくわくしてます」、浜田啓太さん「選...

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出生率1・46

2016年5月25日

 ▼大統領のところに、予告もなく大勢の子どもたちが面会にやって来た。小松左京にそんな書き出しで始まるショートショート「見すてられた人々」(剄文社)がある。表敬訪問ではなかった。子どもたちは最後通告を突き付けるため来たのだ。「今すぐ、世界中のおとなが集まって、本当に世...

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おにぎらず

2016年5月24日

 ▼「おにぎらず」と聞いてすぐピンとくる人は、流行に遅れをとっていない人だろう。その正体は、のりにご飯を載せ、好みの具を置き包むだけの簡単料理。握らないため「おにぎらず」である。もともと漫画『クッキングパパ』(うえやまとち作)で25年ほど前に紹介されたものというから、筆...

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コルビュジエ

2016年5月21日

 ▼その人はある日、こんな質問を受けたそうだ。どうしてあなたは、やること全て上手に成功させられるのか―。答えは「母親が私に言ったからさ。やるならちゃんとやれってね」。その人とは、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエである。一番弟子ともいえるヴォジャンスキーが著書...

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伊勢志摩サミット

2016年5月20日

 ▼ぐずぐずと肌寒い日が続くと思っていたら、今週から急に夏めいてきた。家から見える手稲山の緑も、日ごと頂上に向け勢力を拡大しているようだ。暖かい陽気に万物の命が輝き育つ。きょうから旧暦二十四節気の小満である。「夏めくや水田の水の匂ひして」(植木孝雄)。道内各地では田...

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悪竜退治

2016年5月19日

 ▼凶暴な竜を退治する伝説は世界中に数多い。古代ローマにも聖ジョージが悪竜を倒す英雄物語があったようだ。寓話(ぐうわ)集『魔法の糸』(実務教育出版)で知った。聖ジョージは騎士だったのだが、平和な世の中のため活躍の場を見つけられずにいたらしい。国中をくまなく歩いてみたもの...

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ことばの日

2016年5月18日

 ▼洋楽を観賞しているとき、ふとした瞬間から外国語なのに日本語で歌っているようにしか聞こえなくなることがある。そんな錯誤を逆に楽しんでしまおうというのがテレビ朝日の深夜番組「タモリ倶楽部」の「空耳アワー」だ。視聴者が見つけてきた曲を毎回紹介している。例えばマイケル...

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リーダー論

2016年5月17日

 ▼本紙の読者には、経営幹部や部下を率いる立場の人が少なくないだろう。組織をまとめ上げるのに日々頭を悩ませているに違いない。第一生命のサラリーマン川柳に以前、こんな手厳しい一句があったのを覚えている。「社の行く手社長ひとりが通せんぼ」(狂介)。社会経済の状況を読み、...

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発表会には

2016年5月14日

 ▼学芸発表会といえば小学校の一大行事である。子や孫の活躍を毎年楽しみにしている、またはしていた、という人も多いのでないか。演劇や合唱、展示。幼い出来だが一生懸命さが胸を打つ。「子がわれかわれが子なのかわからぬまで子を抱き湯に入り子を抱き眠る」(河野裕子)。そんな赤...

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熊本補正予算

2016年5月13日

 ▼先の連休に、用事があって旭川へ行ってきた。札幌市内から旭川まで高速道路に乗ったのだが、途中から満開のエゾヤマザクラが次々と現れ、思わぬ花見を楽しんだ。雨上がりで空気が澄んでいたため、雪を抱いた夕張山系や樺戸山系も格別に美しく見えた。他にも目に付いて仕方なかった...

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味噌蔵

2016年5月12日

 ▼「金があれば馬鹿でも旦那」のことわざをそのまま笑い話にしたような落語に「味噌蔵」がある。味噌屋のけち兵衛は金持ちだが飛び切りのけち。物を食べるから女房はいらない、入費が増えるから子どもができたら災難、という徹底ぶりだ。ある日用事で出掛けると、店の者たちはここぞ...

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五月病

2016年5月11日

 ▼日常を抜け出し、普段できないことをたっぷり楽しんだ人もいよう。ことしの黄金週間は2日休めば10連休というところも少なくなかったようだ。一転、連休明けから6月にかけて平日に祝日はない。どうにか1日くらい黒い数字が赤に変わらないかと、恨みがましい目でカレンダーを見詰めて...

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おせっかい

2016年5月10日

 ▼「おせっかい」はいらぬこと、と考える人が今は多いのでないか。かつては近所付き合いの潤滑油として、結構な役目を果たしていた。昭和の名女優沢村貞子の母も、かなりのおせっかい焼きだったそう。随筆集『わたしの茶の間』(光文社)で、母の姿を振り返っている。隣で赤ん坊が泣く...

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続く交通事故

2016年5月7日

 ▼世界を舞台に活躍する指揮者の小澤征爾さんは若いころ、パリで運転免許証を手に入れたそうだ。『ボクの音楽武者修行』(新潮文庫)に書き留めている。早速運転して演奏会に向かったときのこと。真っすぐ走っているのに、なぜか車が横の草むらに突っ込んでいく。「くたびれた馬じゃあ...

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ホームはどこ

2016年5月3日

 ▼英国の昔話で「三びきの子ぶた」といえば、知らない人はいないだろう。子ぶたの3兄弟が幸せに暮らすため、それぞれ自分の家を造る話である。この昔話がいまだ愛されているのは、古今東西を問わず、マイホームを持って幸せにとの願いがあるからか。さて長男はワラ、次男は木の枝で家...

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