コラム「透視図」

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道建協100年

2016年10月29日

 歌手福山雅治さんのバラード曲に『家族になろうよ』(2011年)がある。今では結婚式の定番ソングにもなっているそうだから、ご存じの人も多いだろう ▼結婚してこれから二人で暮らし始める女性が、いつかこうなればいいと願う自分たちの将来の姿を、相手の男性に語り掛ける内容の歌詞で...

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大川小津波訴訟

2016年10月28日

 仙台地裁が出した原告側勝訴の判決を聞き、どうにもやるせない気持ちにとらわれている。東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小児童の、23人の遺族らが市と県を相手取って起こしていた訴訟のことである ▼大切なわが子を失ったのだ。事実を知りたいとの遺族の切実な...

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心の旅

2016年10月27日

 昨年、日帰りで空知方面をドライブした際、夕張市の道の駅「夕張メロード」に立ち寄った ▼これまでも道内各地の道の駅を数々利用してきたが、ここは初めて。入ってみると地元スーパーの一角を間借りした形態である。かえって新鮮で、ゆるキャラ「メロン熊」の土産品の他に、つい、...

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子どもの貧困

2016年10月26日

 先週末、そろえねばならないものがあって札幌市内のスーパーとホームセンター、家具量販店を1日で回ったのだが、どこも大盛況なのには驚いた ▼休日のスーパーは安売りをしているためいつものこと。ところが他の店もこれほどとは。しかもほとんどの買い物カートには商品がどっさり。...

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贈り物を置いて

2016年10月25日

 明治期に札幌農学校で学んだ思想家・文学者の内村鑑三は、ある希望を抱いていたそうだ。著書『後世への最大遺物』(1894年)に、こう記している ▼「私がドレほどこの地球を愛し、ドレだけこの世界を愛し、ドレだけ私の同胞を思ったかという記念物をこの世に置いて往きたい」。死んでた...

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京都は嫌い?

2016年10月22日

 京都にはどんな印象をお持ちだろう。それぞれとは思うが、歴史の古さや静謐(せいひつ)さの他に、たおやかな人々、も一つ挙がるのではないか。ところが、井上章一国際日本文化研究センター教授の『京都ぎらい』(朝日新書)を読むと、その見方は一変する ▼京都には街中である洛中とその...

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譲位のあり方

2016年10月21日

 言葉の使い方というのはなかなか難しい。明らかな誤りの場合は別にしても、何げない言い回しが時に人の心を深く傷つけることがある▼例えば重い病気で床に伏せっている友人を見舞い、元気づけるため「大丈夫だからね」と声を掛けることがあるだろう。その言葉を聞いた友人は、「そう...

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日本シリーズ

2016年10月20日

 ある男がトウモロコシ畑をつぶして野球場を造ると、不思議なことに亡くなったはずの伝説の名選手「シューレス・ジョー」がそこでプレーしに現れる ▼W・P・キンセラの同名の小説(文春文庫)だが、これを元にした映画『フィールド・オブ・ドリームス』の方が多分有名だろう。男は観...

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巨大空港

2016年10月19日

 奇抜な発想で知られる作家筒井康隆の『現代語裏辞典』(文春文庫)に、「空港」の項の説明としてこうあった。「垂直離陸できる航空機ばかりになればただの空き地」。なるほどその通り。思わずニヤリとさせられたが、どうやら現実は逆方向に進んでいるらしい ▼『ニューズウィーク日本...

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熊本地震半年

2016年10月18日

 拝啓 騒がしかった気候もようやく落ち着きを取り戻してきた晩秋の折、熊本の皆さんはいかがお過ごしでしょうか ▼あの震度7の大地震からはや半年が過ぎました。毎日の暮らしは、生活の糧は、そしてインフラは、順調に復興しつつあるのだろうかと気に掛かっています。東日本大震災の...

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魔法の鏡

2016年10月15日

 映画『ハリー・ポッターと賢者の石』(原作=J・K・ローリング)には、人の心の奥底にある願望を映し出す魔法の鏡「みぞの鏡」が物語の重要な小道具として登場する▼主人公のハリーはそこに自分がまだ赤ん坊だったころ死に別れた両親の姿を見つけ、現実でないと知りながら鏡の魔力に...

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幸せな結婚

2016年10月14日

 詩人萩原朔太郎に、思想芸術や社会の諸相について丹念に批評した著書『虚妄の正義』(1922年)がある▼内容は多岐にわたるが、結婚に関してはこうあった。「男と女とが、互に相手を箒とし、味噌漉しとし、乳母車とし、貯金箱とし、ミシン機械とし、日用の勝手道具と考へる時、もはや必要...

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スーパーマン

2016年10月13日

 目撃者たちのこの一連のやりとりを知らない人はたぶん、それほど多くないだろう。「空を見ろ!」「鳥だ」「飛行機だ」「いや、スーパーマンだ!」▼崩壊の危機にひんした母星クリプトンから地球に逃れてきた主人公が、超人的力で大活躍する米国のヒーロー物語である。筆者は子ども時...

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道徳教育

2016年10月12日

 聖人君子になりたいわけでなくとも、まともに社会生活を営もうと思えば道徳の観念は必要だろう。「鉄は熱いうちに打て」とばかり、義務教育に道徳の授業もできた▼文部科学省が告示する小学校の学習指導要領を見ると、低学年向けにはこんなことが書いてある。「よいことと悪いことと...

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温かい言葉

2016年10月8日

 秋も深いこの時期になると毎年思い出す一首がある。「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」(俵万智)。きょうは寒露。「おはよう」のあいさつに、「寒くなりましたね」の一言が加わるようになった▼数日前まで関東以西では真夏日が続いていたが、本道は早...

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仕事争奪戦

2016年10月7日

 スーパーで商品を籠に入れてレジに並んだとき、「何やら見慣れぬ機械があるな」とは思っていた。店員さんはいつも通り価格を読み取った後、「お支払いはこちらで」。以前はなかったその機械は無人精算機だったのである▼最近、幾軒かでそんなことが続いた。それぞれ異なる系列の店で...

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麻薬との戦い

2016年10月6日

 メキシコの激烈な麻薬戦争を題材にしたミステリー作品にドン・ウィンズロウの『犬の力』(角川文庫)がある▼人の命に露ほどの敬意も払わぬ残酷な殺し合いの描写に読むのが苦しくなり、何度ページをめくる手が止まったか分からない。麻薬組織は子どもでも老人でも情け容赦なく殺す。取...

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16年ノーベル賞

2016年10月5日

 すぐもうかる話があるのに、手間と時間をかけて製品を作ったり人を育てたりするのは無駄なこと。程度の差こそあれ、そんな会社が増えているのは事実だろう▼特に米国でその傾向が強いようだ。昨年、がんやエイズを治療する医薬品の権利を買い取り、1錠当たりの価格を13㌦から750㌦につ...

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改革あれこれ

2016年10月4日

 時代劇ファンなら、『暴れん坊将軍』(テレビ朝日)を知らぬ人はいないだろう。8代将軍吉宗が身分を隠して市井に下り、江戸にはびこる悪を征伐する物語である▼仕事の不満やイライラも、主役松平健の刀が毎度吹き飛ばしてくれたものだ。もっとも当時は、お忍びにせよ将軍が単身で外を出...

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コンビニ人間

2016年10月1日

 ▼現代生活に欠かせないものは数々あれど、コンビニエンス・ストア、通称コンビニも間違いなく、その一つに上がるだろう。コーヒー、おやつ、雑誌、日用品はもとより、銀行、公共料金支払い、荷送りまで。行かない日の方が珍しいという人も多いのではないか。1920年代に米国で始まった...

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