コラム「透視図」

RSS

2017年は丁酉

2016年12月29日

 いよいよ年の瀬も押し詰まってきた。ことしはまさに申年。大荒れの年だったと言っていいだろう ▼小欄でもその都度触れてきたのでここでは繰り返さないが、政治、経済はもちろんのこと、社会、災害、スポーツまで、国内に限らず世界中が騒がしかったのだから徹底したものである。ま...

ページの先頭へ


年末の大掃除

2016年12月28日

 きょうが仕事納めという人も多かろう。ことし一年も無事働けたと肩の力が抜ける日である。もっとも息をつくのもつかの間、家に帰ればすぐに雑巾を持たされ大掃除に駆り出されるかもしれぬ ▼家事評論家桑井いねさんが、随筆「暮れの大掃除」で12月に入ってから順にすす払い、拭き掃...

ページの先頭へ

新潟大火

2016年12月27日

 陸から海に向かって吹き、船を出すのに好都合な風を「だし風」と呼ぶそうだ。船出に良いだけではなく地域によっては稲作にも役立ったらしい ▼民謡「生保内節」(秋田県)では冒頭こう歌われている。「吹けや生保内東風(だし)/七日も八日も/吹けば宝風/ノオ/稲みのる」。山を越えて...

ページの先頭へ


もんじゅ廃炉

2016年12月23日

 もう何十年も前の話だが、アルカリイオン水生成器なるものを買ったことがある。出始めのころだったから相当値は張った。健康に良いとの触れ込みだったと記憶している ▼ところがこの代物、頻繁にフィルターを替えねばならぬし掃除も大変。定期的な部品交換が必要な上に、よく故障す...

ページの先頭へ

創作四字熟語

2016年12月22日

 どの国の人も言葉遊びが大好きである。その種類はしり取りやなぞなぞ、回文からアナグラム(組み替え遊び)、クロスワードパズルまでいろいろ ▼とりわけ日本人はこの言葉遊びに目がないようだ。日本語は平仮名と片仮名、漢字のほか英語など外来語も常用し、それら全てを組み合わせて...

ページの先頭へ


冬至

2016年12月21日

 最近は随分と日が短くなりましたね―。この時期、そんなあいさつを交わすことも多いだろう。毎日、仕事を一段落させふと気が付くと、早くも夕暮れの気配が色濃く漂っている。知らぬ間に大事なものをなくしてしまったような、奇妙な喪失感が不意に胸を突く ▼作家梶井基次郎もそうだ...

ページの先頭へ

休眠預金活用法

2016年12月20日

 先日、道立文書館が道庁赤れんが庁舎で開いていた「百年写真―明治の青年、柳田一郎が撮りためた『日常』」を見てきた ▼根室の裕福な家に生まれた青年が、当時まだ珍しかったガラス乾板の小型カメラで写した、遊学先の東京や故郷の風景を集めた写真展である。街並みや行事、人々、...

ページの先頭へ


日露首脳会談

2016年12月17日

 100歳の誕生日会を開かれるのが嫌で、老人ホームから逃げ出した主人公アランの痛快な冒険を描いたコメディ小説がある。『窓から逃げた100歳老人』(ヨナス・ヨナソン、西村書店)がそれ ▼こんな会話が印象に残っている。一緒に旅をしているヘルベルトが「計画通りにいかない気がするな...

ページの先頭へ

JR石勝線・根室線復旧

2016年12月16日

 作家田村喜子が史実を基に本道鉄道建設の歴史を描いた『北海道浪漫鉄道』(新潮社)に、水害による鉄路寸断の怖さを記したこんな一節がある ▼「交通途絶は、米価の高騰を招き、食糧不足を来たし、上川地方に深刻な影響を与えていた。畑作には病虫害が発生し、一時に家も田畑も失った...

ページの先頭へ

今年もあと半月

2016年12月15日

 ことしも残すところあと半月である。年末に向け片付けねばならないことは山積みだが、同時に来年の用意もしておかねばならぬ ▼あれこれ考えていると面倒くさくなり、結局何も手を付けないまま日が過ぎていく。と、まあこれは当方のいつもの話。ただ、ご同輩も結構多いのでないか。...

ページの先頭へ

今年の漢字は「金」

2016年12月14日

 昭和を代表する作詞家の一人である阿久悠はかつて、マスコミのニュース報道に抜けていることとしてこんな指摘をしていた ▼「気分とか感性、もっといい言い方をすれば〈時代の風〉のようなもの、これは正確には記録されていない」(『ただ時の過ぎゆかぬように』岩波書店)。起きた出...

ページの先頭へ

オートファジー

2016年12月13日

 先の週末は近年記憶にないほど体を酷使したという人も多かろう。そう、雪かきである。道内全域ではないが、札幌と一部地域でこの時期としては珍しいドカ雪が降った ▼札幌管区気象台によると、きのう午前9時現在の積雪は札幌が平年比4・2倍の63cm、恵庭は5・6倍の56cmにも達したそうだ。...

ページの先頭へ

漱石100年忌

2016年12月10日

 きのうは夏目漱石が亡くなってちょうど100年の命日だった。漱石といえば日本で最もよく知られた明治の文豪だろう。いまだに人気も高い。作品の魅力が現代でも薄れていない証拠である ▼漱石は文学者というだけでなく、鋭い批評家でもあった。『吾輩は猫である』のような娯楽作品にも...

ページの先頭へ

情報サイトの闇

2016年12月9日

 人買いにだまされ売られ、悲惨な一家離散の憂き目に遭う―。森鴎外の『山椒大夫』である。子ども向けの「安寿と厨子王」としてご記憶の人もいよう ▼物語の冒頭、厨子王ら家族が旅の途中で泊まる場所もなく困っていると、土地の者らしい中年の男が現れる。男は笑みをたたえ、礼儀正...

ページの先頭へ

除排雪本番

2016年12月8日

 ことしもスーパーの店頭に、箱入りのミカンがうずたかく積まれる時季になった。毎年、冬の到来を実感させられる風景である。静岡、和歌山、愛媛、熊本と、産地を見るだけでおいしい期待に胸が膨らむ ▼いろいろ好みはあろうが、ことしはまず地震被害の大きかった熊本のものを、と考...

ページの先頭へ

安倍首相真珠湾へ

2016年12月7日

 雑誌『サンデー毎日』の1942年新年号が手元にある。当然のことながら、実際の年号表記はこの西暦ではない。皇紀2602年、昭和17年と記されている ▼太平洋戦争が始まってすぐの年明けに発行されたものだ。中に戦争への思いを詩文でつづった「戦争詞華集」があった。「ああ大詔渙発の日 ...

ページの先頭へ

高速道路での逆走

2016年12月6日

 「調布基地を追い越し 山にむかって行けば 黄昏がフロント・グラスを 染めて広がる」。見たこともないのに、聴いていると不思議とその情景が目に浮かぶ。名曲の証しだろう。ユーミンこと松任谷由実さんの『中央フリーウェイ』である ▼高速道路は、一般道路と違って信号機や歩行...

ページの先頭へ

シリアも冬

2016年12月5日

 11月の北海道は暗く寒々として陰鬱(いんうつ)だから嫌い―。そう言ったのは作家の渡辺淳一だが、12月に入っても相変わらずそんな天気が続いている ▼昼の暖かさに油断していると、仕事を終えて帰るころには凍えるような風が吹いていて、青空が見えていたと思ったら次の瞬間には雪が降...

ページの先頭へ

北海道150年

2016年12月2日

 少し歴史の話にお付き合い願いたい。といってもさほど昔ではなく1869年のことである ▼この年、エジプトでスエズ運河が完成した。そのころ列強と称されていた国々の世界戦略を著しく変える出来事だったという。欧州ではドイツ(当時プロイセン)とフランスの紛争が激化し、世界大戦へ向...

ページの先頭へ

恐ろしい薬物依存

2016年12月1日

 香ばしいエビの風味にサクサクの食感、適度な塩味とくれば、まさに手が伸びるのを「やめられない、とまらない」 ▼ご存じカルビーの「かっぱえびせん」である。酒のつまみに、おやつにと、必ず家に置いている人も少なくないのではないか。あまり多く食べるとカロリーと塩分の取り過...

ページの先頭へ

RSS

連載・特集記事 ~紙面から~

おとなの養生訓 おとなの養生訓
第112回は塩味の効果。適度な塩味は 甘みやうま味を引き立て、苦みや酸味 を抑制するはたらきがあります。

マイナス金利時代を聞く マイナス金利時代を聞く
マイナス金利政策が道内の企業や建設業に与える影響と、今後の経済動向について聞きました。