コラム「透視図」

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これが国の一大事?

2017年3月25日

 2011年の東日本大震災では多くの人が津波で命を落とした。亡くなった原因はさまざまである。逃げる間がなかった、動けない状態だった、気付かなかった… ▼ただ、中には津波の知識がありながらあえて避難しなかった人もいたようだ。どうしてか。まさかあれほど早く大きな津波が襲って...

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宗谷ひと図鑑

2017年3月24日

 「宗谷ひと図鑑」という小冊子をご存じだろうか。宗谷地方の高校生が若者ならではのみずみずしい視点で地元の人々をインタビューし、その魅力を紹介する写真誌である ▼ことし1月に第2号が出たばかり。2015年11月に第1号を発行している。筆者も最近知り、宗谷総合振興局地域資源活用推...

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テロ準備罪法案

2017年3月23日

 函館に住んでいたとき、家具の後ろから突然ムカデが出てきて驚いたことがある。グロテスクな姿が大層恐ろしく、しばらくは黒くて細長いものを見るたびビクついていたものだ。家具の裏を見ることさえできなかった。ムカデではなくとも似たような経験を持つ人は多いのでないか ▼人は...

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春になると

2017年3月22日

 詩人の丸山薫に今時季の情景を描いた一編「北の春」がある。作品の中にこんな一節があった。「緩みかけた雪の下から 一つ一つ木の枝がはね起きる それらは固い芽の珠をつけ 不敵な鞭のように 人の額を打つ」 ▼当方も先週土曜、札幌近郊の空沼岳に登り幾度か木の枝に額をむち打...

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何もなかった?

2017年3月18日

 サラリーマンの悲哀を描かせたら右に並ぶ者のない青木雨彦のエッセイに、こんな一節があったのを覚えている。昔読んだ話のため正確ではないが、単純な内容だから筋は違っていないはずである ▼夫の不倫がついに妻にばれてしまった。怒った妻は大変なけんまくで夫を問い詰める。一体...

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ベスト・カントリーズ

2017年3月17日

 米国の時事解説誌USニューズ&ワールド・レポートが先日、「2017ベスト・カントリーズ」を発表した。どこの国が最も優れているのか、さまざまな観点から分析し順位付けしたものである ▼日本は80カ国中、5位だったそうだ。一番の評価項目が起業家精神なのは意外だったが、指標を見て...

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横文字略語

2017年3月16日

 いつからだろう、横文字略語がこんなにはびこり出したのは。DIY(日曜大工)が使われ始めたころはさほど多くなかった気もするが、CEO(最高経営責任者)だのCOO(最高業務執行責任者)だのが広まり出した10年ほど前から急に増えてきた感がある ▼日本がグローバル化したのか、それ...

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大岡越前が今いたら

2017年3月15日

 冷静な判断力を持ち人情にも厚い江戸南町奉行大岡越前守忠相の名裁判、いわゆる「大岡裁き」のほとんどは後世の人の創作らしい。「三方一両損」や「実母継母御詮議の事」はご存じの人も多いだろう ▼もっとも、卓越した人物だったからこそ功績をたたえる逸話が生まれたわけで、決し...

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混迷する韓国政治

2017年3月14日

 西暦2世紀のローマを支えた皇帝マルクス・アウレーリウスは、施政に当たり「二つの思念」を大切にしていたそうだ。『自省録』(岩波文庫)にこうある ▼一つは「人類の利益のためになせと君が命ずることのみ行うこと」。もう一つは「もし誰か君のそばにいて、君のひとりよがりの考えを...

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想像すること

2017年3月11日

 イラン出身で大学教授も務めたアーザル・ナフィーシーの著書『テヘランでロリータを読む』に、こんな一文があるそうだ。「読者よ、どうか私たちの姿を想像していただきたい。そうでなければ、私たちは本当には存在しない」 ▼暴力的な政治に脅かされながらも希望を求め、見つかれば...

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ハンソル氏の動画

2017年3月10日

 時代小説作家柴田錬三郎に、短編「殺生関白」がある。石田三成が政敵を陥れて切腹させた上、その一族郎党を全て根絶やしにしてしまう話である ▼三成は「夫人のお末の方と三人の子供を、三十余人の寵妾もろとも」首をはねてしまう。将来に禍根を残さぬよう血縁を中心とする者たちを...

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クロネコブーム

2017年3月9日

 ここ数年、空前のネコブームが続いている。関連商品やサービスも出せば売れる状況といい、「ネコノミクス」なる言葉まで生まれているそうだ ▼その流行に乗ったつもりもないのだが、当家でも最近、黒ネコを飼い始めた。エサだおもちゃだ砂だと、確かに出費はかなり増えた。しかし、...

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長野防災ヘリ墜落事故

2017年3月8日

 台風、地震、火山噴火。それによって引き起こされる水害、津波、土石流。積雪地域であれば豪雪も心配せねばならぬ。あらためて言うまでもないが、日本は実に自然災害が多い国である ▼日本人にとっては当たり前のこと。ただし、他国が同じ状況でないのもご存じの通り。内閣府の防災...

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啓蟄のころ

2017年3月7日

 まだのんびり寝ていようと思っていた地中の虫たちも、慌てて目を覚まし出立の準備に取り掛かっているかもしれない。例年ならこの啓蟄のころは冬が意地悪く居座っている本道だが、ことしは3月に入ってから穏やかな陽気が続く。雪の山も毎日見るたびに小さくなっているようだ ▼札幌管...

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夕張の再生「リスタート」

2017年3月4日

 ことしのゆうばり国際ファンタスティック映画祭は、例年よりも1週間遅い開催。初日3月2日の夕張は穏やかな天気だった ▼1997年から、毎年夕張を訪れ、映画祭に参加してきた。正確には、2007年を除いてだ。この年、夕張市は財政破綻し、映画祭は中止された。しかし、08年市民主体のイベン...

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電話今昔

2017年3月3日

 最近、道を歩いているとぎょっとさせられることが多い。例えば暗い夜道のこと。遠くから人が大きな声でしゃべりながら近付いてくる。まあ、そこまではいい ▼ところが近くまで来てもいるのはその人だけ。当方とすれ違う間もずっと一人でしゃべり続けている。こう言っては何だが、「...

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奇跡は誰のもの?

2017年3月2日

 宇宙には自ら光を発する恒星が数限りなくあるが、わが地球に身近な恒星といえば太陽だろう。地球が生命豊かな星でいられるのは、このエネルギーあってこそ ▼離れ具合がまたちょうど良かった。光が約8分で到達する距離。ストーブで温まることを考えると分かりやすい。近過ぎるとやけ...

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思い込みが強いと

2017年3月1日

 えー、毎度ばかばかしいお笑いを一席。八つぁんが浅草の観音様の前で行き倒れを見掛けた▼「こいつは同じ長屋の熊に違いねえ」。急いで長屋に戻った八つぁんはそこにいた熊を見て、「おい熊、何のんびりしてる。おめえ観音様の前で死んでたぞ」。「え、俺がかい」と熊。「きのう悪酔...

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