e-特集北海道新幹線

《2015年元旦号第5部》新幹線時代が幕開け

2015年1月1日付

 夢の超特急「新幹線」が初めて東京―大阪間を駆け抜けた1964(昭和39)年から50年余り。新青森―新函館北斗間の開業まで1年3カ月を切り、いよいよ本道にも新幹線時代が到来する瞬間が近づいてきた。昨秋、同区間を走行するH5系が初上陸して以降、道民にはなじみの薄いその風貌は、さまざまなメディアを通じて身近な存在になりつつある。

パープルの帯まとい大地駆けるH5系

H5系車両が初めて本線に乗り入れ、
新函館北斗駅へ向かった(2014年12月1日撮影)

 H5系は北海道の頭文字を取り、「北海道への旅の序章として、その先の旅への想いを奏でる」とのコンセプトの下、東北新幹線を走るE5系をベースに内外装の一部を変える。愛称は東北新幹線と同じ「はやぶさ」「はやて」になる。

 緑と白の外装はE5系を踏襲し、中央にラベンダーなどを想起させる紫の帯を配置。寒冷地仕様で、先頭車両にはスノープラウが付く。北海道の雄大さと本道にも飛来するシロハヤブサをイメージしたシンボルマークを側面にあしらう。

 10両編成で定員731人は、札幌―函館間を走行する特急スーパー北斗に比べ2・1倍の輸送力を誇る。内装デザインは北東北から北海道へと広がる豊かな自然や文化などのイメージを抽象化し、旅の期待感や高揚感を演出する。

 「新幹線のファーストクラス」と呼ばれるグランクラス(10号車)は、青いじゅうたんで湖沼や海の水面(みなも)が輝く様子を表現。グリーン車(9号車)のカーペットは流氷の海明けを模し、クリーム色の壁は乳製品をヒントにした。普通車(1―8号車)は、壁や天井の一部に木目を採用。床は雪の結晶柄で、ブラインドにアイヌ文様風の模様がちりばめられている。

 昨年12月1、2日の歓迎セレモニーには、合わせて700人余りが駅ホームで試験車両を出迎えた。「大きくて、顔がかっこいい」「早く乗りたい」と目を輝かす子どもたち。感想を聞いた年配の人も「いよいよって気持ちで興奮したよ」と返してくれた。

 道南開業は、地域を活気づける千載一遇のチャンスであると同時に、その効果を道内全域に波及させる役割も担う。輝かしい未来へ、おもてなしの心を磨き上げる取り組みは続く。

佳境迎えた施設整備/地域と共成する駅舎、車両基地(同日付54、55面)

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