e-特集北海道新幹線

政府・与党が新幹線札幌延伸で工期の5年短縮を決定

2015年1月8日付

 政府・与党は、北海道新幹線札幌延伸で整備する新函館北斗―札幌間の工期を5年短縮する方針を決めた。北陸新幹線の金沢―敦賀間は3年短縮。両区間の工期が短くなることにより、2015年度の整備新幹線建設の国費は、14年度の720億円から数十億円上積みされる。8日午後に首相官邸で開く、4回目のワーキンググループ(WG)で両区間の工期短縮を申し合わせる。

北海道新幹線概要図

 WGは、自民・公明両党の国会議員11人と、政府側から内閣官房副長官ら10人で構成。町村信孝衆院議長が座長を務めていた政府与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の要請を受けて9月末以降、未着工区間の工期短縮について財源、技術両面の検討を進めている。

 国土交通省は、両区間の工期短縮に必要な費用を5400億円と試算。うち約2000億円は、事業主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が将来開業する区間から入る貸付料収入を担保に、金融機関から資金を借り入れることで調達できるとしている。

 残る3400億円については、このほど確保のめどを付けた。JR各社が国へ支払っている貸付料(施設使用料)の一部は現在、JR貨物への助成金に使われているが、これを整備新幹線の建設財源に充てられるようにするとともに、2%と見積もっていた鉄道・運輸機構の借入金利を実勢水準並みに引き下げることなどで調整する。

 これらは8日のWGで説明。短縮に伴う技術面の検証結果も報告する方針だ。

 5年短縮によって、札幌開業の時期は30年度に前倒しされる。短縮方針が決まったことについて道内経済界からは歓迎の声が挙がっている。北海道商工会議所連合会の高向巌会頭は「大きな前進であり大変喜ばしい」と話す。札幌商工会議所の布施光章副会頭(新幹線担当)は「札幌冬季五輪をぜひとも実現し、これを契機にさらなる短縮を求めたい」と先を見据える。

 新函館北斗―札幌間は延長211・5km。76%に当たる160・2kmを19のトンネル区間が占める。既に村山、昆布、立岩の3つのトンネル工事が始動している。

 手稲トンネル出口付近からJR札幌駅までの札幌市内地上部分の計画ルート約8kmについては、用地買収不要な地下化にすることも含めて検討が続いている。

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