e-特集北海道新幹線

札幌市中心部でホテル新築・改装の動き相次ぐ

2015年3月17日付

インバウンドの増加にも対応する

建設が進むユニゾイン札幌の現場

 札幌市の中心部にホテルなど宿泊施設を開設しようとする事業者が増えている。近年の外国人観光客の増加や、1年後に迫る北海道新幹線開業が背景にある。既存のホテルをリニューアルする動きも出てきている。

 不動産開発のNREG東芝不動産(本社・東京)はこのほど、中央区北3条西1丁目の東芝札幌ビルを延べ約6500m²のホテルに建て替えることを決め、4月着工に向け準備を始めた。2017年8月ごろの完成を予定する。

 同社の担当者は「所有物件を将来どのように活用するか検討する過程で、ホテルとしての利用が最も良いと判断した」と説明。近年の外国人観光客の増加を意識したとする。同社は既に、東京都内や山梨県甲府市に複数のホテルを所有している。

 ビジネスホテルを全国展開する常和ホテル(本社・東京)は、札幌駅前通地下歩行空間への出入り口に近い中央区北1条西3丁目に、ユニゾイン札幌(仮称)を建設。年内のオープンを目指し、三井住友建設が工事を進めている。

 このほか、中央区北3条西2丁目の敷地で、地元の企業が商業テナントとホテルから成る複合施設の建設を計画。近く着工する方針だ。

 中心部からやや離れた中央区南5条西9丁目では、ゲストハウス型宿泊施設の開設準備が進む。建築設計や不動産事業を手掛けるフィルド(本社・札幌)が計画するもので、10階建て、延べ1680m²の事務所ビルを改修し、5月上旬に「THE STAY SAPPORO」(ザ・ステイ・サッポロ)としてオープンする。外国から旅行で訪れる若い人や、短期滞在の留学生の需要に応える。

 京王プラザホテル札幌は、中央区北5条西7丁目にある同ホテルの客室をリニューアルし、外国人観光客や北海道新幹線開業で増える国内の富裕層獲得を目指す。全507室のうち、まずは16階から18階にある92室のグレードを高める。ロビーやエントランスも一新する。約4億5000万円を投じるという。

 市観光コンベンション部観光企画課によると、14年度の外国人宿泊客数は前年度に続き100万人を超える見通しで、一昨年の倍近い数となっている。国別では、新千歳空港への定期便が就航している台湾からの観光客が群を抜いて多い。同課では、このような昨今の状況が事業者の投資意欲を高めていると分析している。

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