e-特集北海道新幹線

2016年元旦号 海峡越えて新幹線時代の到来

2016年1月1日付

東京まで4時間の新たな交通網が誕生する

開業に向けH5系車両による訓練運転が続く(2015年12月、北斗市内で)

 北海道新幹線の開業まであと85日。新時代の幕開けが迫り、北の玄関口となる道南地域は歓迎ムード一色に染まっている。本州との距離感がぐっと縮まることでヒトやモノの交流が活発化し、さまざまな分野への波及効果が期待される。この千載一遇のチャンスを生かし、本道の発展へとつなげる取り組みは、これから本格化する。

 北海道新幹線は、新青森駅から札幌駅に至る360kmの高速鉄道。このうち、新青森―新函館北斗間149kmが3月26日、いよいよ開業する。フル規格新幹線として国内初の在来線共用走行区間があり、ここには3本のレールが敷かれている。

 速い、安全、快適、大量輸送、定時性―。これらは新幹線の特長で、最高速度が時速260kmの北海道新幹線が開業すると、新青森まで在来線利用となる現在よりおよそ1時間短縮され、新函館北斗―東京間は約4時間で結ばれる。

北海道新幹線新青森―新函館北斗間
延長約149㎞
運行計画開業日3月26日
運行本数13往復
編成10両(定員731人)
新青森駅(既設)、奥津軽いまべつ駅、木古内駅、新函館北斗駅
建設基準最高設計速度260㎞/h
最小曲線半径基本4,000m
最急勾配20.8%
軌道中心間隔4.3m
電気方式交流25,000V
主な構造物●トンネル
津軽蓬田トンネル6,190m
札苅トンネル1,235m
幸連トンネル1,410m
泉沢トンネル1,720m
渡島当別トンネル8,073m
新茂辺地トンネル3,345m
●橋梁
大谷地線路橋185m
木古内川橋梁164m
茂辺地川橋梁186m
戸切地川橋梁198m
大野川橋梁164m

 H5系10両編成の定員は731人。在来線の2・1倍を誇り、1日13往復で、延べ1万9006人を運べる計算だ。雪や風に強く、運休や遅れが少ない定時性の高さも魅力の一つで、利用者にとっては大きな安心感につながる。

 所要時間の短縮で、新たな圏域が生まれる可能性も。八戸、新青森に続く3度目の開業を迎える青森県とは約1時間で結ばれ、通勤圏となる。180万人規模の「津軽海峡交流圏」は両地域の活性化になるとともに、域外への発信力も強まることが期待される。

 新たな移動手段によって拡大する圏域。それは観光、ビジネスなどさまざまな分野に波及する。今後は開業効果をしっかり取り込むと同時に、各地での地域資源磨き上げといった、効果を持続させる戦略が必要になってくる。

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