e-特集北海道新幹線

サイン工事のデザイナー/シープ企画営業部の藤東かおりさん

2016年2月16日付

藤東かおりさん

景観になじむデザインの
重要性を指摘する藤東さん

 建設業界での女性の参入が目立ってきている中、サイン工事の現場でも女性デザイナーが活躍中だ。シープ(本社・札幌)企画営業部の藤東かおりマネージャーは、道内全域の医療機関や札幌市内の大型オフィスビルをはじめ、北海道新幹線の駅舎でも案内表示のデザインを担当。北海道の景観を意識したデザインを持ち味に、多くの受注を獲得している。

 同社は父である藤東宣博社長が1979年に設立。社名は自身がひつじ年生まれであり、設立年もひつじ年だったことに由来している。デザインから施工管理まで一貫して担うという営業姿勢のため、大手ゼネコンなどからの信頼が厚く、安定した受注実績を誇っている。

 藤東さんは大学卒業後、インテリアファブリックメーカーに就職。東京都内でカーテン生地などのインテリアコーディネーターへの商品営業を主な仕事とする中、「人に対し提案する仕事に面白みを感じた」と言う。数年勤務した後、シープのデザイナーが退職したため、藤東社長の誘いを受けて同社に入った。

 設計業者などから建物の設計コンセプトを聞き取り、建物の雰囲気に合う案内表示などをデザインするのが、藤東さんの仕事。

 デザイン面は全くの未経験であったため、独学でデザインを習得。転職間もないころでも「全体の構成から詳細な部分まで高いレベルを求められ厳しさを感じた」と話すが、その経験が今の力になっているという。

 最近の建築物の傾向として、モダンな中にも和風の意匠が施されているなど、複雑さが増していると指摘。求められるサインのデザインも高度化している。「趣味の旅行に出掛けるときにはその土地の建築物だけでなく、伝統工芸品なども多数写真に収め、知識の幅を広げている」など、努力を欠かさない。

 また、大型建築が札幌市内中心部に増える中で首都圏の大手設計業者の参入も増えているが、「北海道のサイン工事業者の認知度が低い」点を危惧する。本州の業者とデザインコンペで受注を争ったこともあり、今後の生き残り策を模索するべき時が来ているようだ。

 そうした中、「北海道特有の景観や自然環境、四季の変化を生かしたデザインを心掛けている」と、北海道在住を強みとも捉えている。「目立たせるだけが重要ではない」ことを、業界へ呼び掛けていきたい考えだ。

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