e-特集北海道新幹線

長万部町が新幹線核にしたまちづくり実行計画案まとめる

2016年3月24日付

 長万部町は、新幹線を核としたまちづくり実行計画案をまとめた。駅周辺、東側の本町通沿道、西側の温泉郷を重点整備エリアとし、駅周辺には東口をメーンとする駅前広場、まちの駅、自由通路、駐車場などの整備を構想。利便性や機能性、財政的な背景を考慮し4プランを立案した。駅舎を含む概算事業費は50億円前後とされる。都市計画決定後の2020年度から本町通を整備し、25年度の駅舎・軌道などの建設に合わせて本格化するスケジュールを描く。

 23日、町役場でのまちづくり・新幹線調査特別委員会で報告した。同計画は昨年12月から4回開いた策定協議会(庁内PT会議)での議論を基にまとめている。

 ビジョンは「長万部の豊かな自然資源と新しい技術を活かした持続可能なまちづくり」。居住・交流環境の創出、中心市街地の再生、ハブとしての機能強化、災害時の安心・安全な空間創出―の4つを柱に据えた。

 これらを展開する上で、駅周辺を広域玄関口と防災・減災機能強化、東側の本町通沿道を市街地再生、温泉郷のある西側を温泉街活性化ゾーンとする重点整備エリアに設定した。駅前通を軸にエリア間の回遊性を高める。

 駅周辺は、将来1日当たり乗降客数を4400人とした場合、駅前広場の東口は約6500m²、西口は約2300m²、自由通路は約1600m²、駐車場は約4720m²、まちの駅は約1700m²の面積が必要と算定した。

 この結果を踏まえ、東口広場をメーンの交通結節点に位置付け、南側の隣接地にまちの駅、周辺に駐車場153台分を配置。西口広場は、地域住民の利用を主とすることなどをベースに4案をまとめた。なお、新幹線はホームを2面4線島式の高高架構造、駅舎は2階レベルで、自由通路(幅8m)とコンコースの一体整備を想定している。

 4案のうち最も大きなプランは、東口に全交通端末を配置し、車路の出入り口を2カ所設置して歩道を広くする。西口はバス乗降場を確保し、温泉街へのアクセス道路と遊歩道を整備する。中間案は東口の車路出入り口は1カ所で、西口はバス乗降場を設けない。次ぐプランは中間案を踏襲しつつ、まちの駅を削除。最後は、北陸新幹線の糸魚川駅を参考に在来線駅舎を最小化する案となっている。

 必要な事業費は最大案の場合で約56億円、最小案で約49億円を試算。うち町の負担は34億―38億円を見込む。16年度は、交通量調査などを踏まえた新幹線駅周辺整備計画を策定し、17年度から8年程度で基本、実施設計する方針。開業予定の30年に照準を合わせ、まちづくりを進める。

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