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【弟子屈】川湯公衆浴場リニューアル、懐かしさ漂う昭和感/明吉左官店が改修

明吉左官店(釧路市)が改修した弟子屈町内の川湯公衆浴場がリニューアルオープンした。新たな名称は「湯吉」。川湯温泉に流れる穏やかな時間と懐かしさが漂う昭和のレトロ感を融合したコミュニティー施設に生まれ変わった。(画像は女湯とモザイクアート)

弟子屈町川湯温泉3丁目54の3の旧川湯公衆浴場(W造、平屋、延べ185平方メートル)は1958年に開業。老朽化や後継者不在のため、2022年10月に休業となった。明吉左官店の中野吉次社長が施設を引き取って内装や設備を改装し、子ども用浴槽などを新設した。

温泉の湯気が立ち上る男湯とモザイクアート

クラウドファンディングで浴場のモザイクアート制作費を4月から募った。目標額の500万円を上回る610万円が集まり、真水が出る水道とシャワーの設置も実現した。9月下旬から返礼品を順次発送する。

モザイクアートにはタイルを活用し、観光名所である硫黄山を男湯、摩周湖を女湯に描いた。旧川湯公衆浴場で使われていた注意書きや脱衣所の鏡などは再利用。中野社長が所有するレトロ雑貨のコレクションを展示し、懐かしさ漂う雰囲気を演出した。

昭和を感じさせるレトロ雑貨の展示物

敷地内には丸太の休憩スペースやモルタルで制作したシラカバ擬木の照明を設置。木を基調とした内装と青のタイルで統一された浴場は、左官職人の経験と技術が詰まっている。

入湯料は大人500円、子ども300円。中野勝弘専務は「改修は温泉川の掃除から始まった。再開準備とクラウドファンディングを併走して、ようやく開業にたどり着いた」と振り返った。

川湯公衆浴場位置図:


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