JFEエンジニアリングと幌延町が出資する幌延風力発電(幌延町浜里32の4、金森聖一社長)は、オトンルイ風力発電所建て替えをJFEテクノスに依頼する予定だ。現状と同じ総出力2万1000㌔㍗を想定。2023年4月の着工、24年12月の運転開始を目指している。
環境影響評価方法書の縦覧を13日に開始。準備書、評価書の届け出などを経て着工する。
浜里地区にある現発電所は単機出力750㌔㍗の発電機28基を設け、03年9月に稼働。経年劣化が進む発電機を更新し、継続的な運用を目指す。
設計はJFEエンジニアリングが担当。基本設計を進めていて、20年度に詳細設計を予定する。
計画によると、事業実施区域は浜里地区の約100haで、単機出力2350―4300㌔㍗の発電機を5―9基設置。風車はプロペラ3枚とし、ローター直径は82―130m、高さ119―150m、ハブ高さ78―85mで、6機種から検討中だ。
既設発電機は杭基礎を採用しているが、現地調査の結果を踏まえて基礎を決定。変電施設や送電線は既存設備を極力活用し、現地調査の結果次第で更新する。
工期は約2年で撤去と更新を同時に進める。冬季は施工しない。
23年4―9月に機材搬入路とアクセス路の拡幅、同4月―24年11月に既設風力発電機の撤去を実施。23年8月―24年5月に風車組み立てヤードの造成・基礎、24年8―10月に風力発電機据え付け、風力発電機間の配電線や必要に応じて変電施設・送電線を施す。試運転は24年9―12月を予定している。
(北海道建設新聞2016年12月16日付2面より)