おとなの養生訓

第84回
「生活習慣病」 第一の原因は食べ過ぎ

活習慣病は中高年で起こりやすい病気であることから、ビジネスマンには気になるところです。そもそも生活習慣病とは、日常生活における様々な習慣に偏りがあり、それが長年積み重なることによって引き起こされる病気のことです。

 一番分かりやすいのは、糖尿病でしょうか。日常的にたくさん食べる人は、血糖が上がる時間が長くなり、ついには下がらなくなって糖尿病となるわけです。他に、長年の喫煙や飲酒のために、血圧が上がりっぱなしになる高血圧症も生活習慣病です。喫煙は肺がんの原因といわれますし、飲酒は肝がんの原因となりうるので、実はがんも立派な(?)生活習慣病であるといえます。

 多くの生活習慣病の原因となる第一の原因は過食であると考えられます。1回の食事で多めに食べていることもありますが、朝食を食べないでいると、他の食事の量が増えてしまい、結果的に過食になってしまう場合もあります。これが習慣として長年続いていると、結果的に肥満を引き起こしてしまうのです。

 肥満になれば、メタボリック症候群を経て、糖尿病、高血圧症、高脂血症などの病気が起こってしまいます。この経過には数年から十数年かかると思われます。

こで、肥満を避けるためには、食事を少し減らすのが必要ですが、そうでなければ、運動を積極的に行って肥満を回避するしかありません。ビジネスマンは仕事の関係上、運動不足に陥りやすいので、運動することを定期的に行い、習慣化する必要があるのです。

 生活習慣病は、40歳代以降から発症しやすく、病気である人の割合(有病率)は急速に増えていきます。ですから、生活習慣病を治療するためには、中高年で生活習慣の改善を図ることが必要なのです。

 ただ、それと並んで生活習慣病を予防することも大事なことです。ですから、まだ発症していないが生活習慣の偏りが続いている20歳代、30歳代での生活習慣の改善が必要です。しかし、例えば朝食の欠食が多いのは20歳代、30歳代であり、正しい食習慣になっていません。一方、運動習慣を持っている人の割合が他の年代に比べて低いのも20歳代、30歳代なのです。

 若い人は、生活習慣病は年寄りの病気であると考え、身近のものとして捉えられないからなのでしょうが、若いうちから生活習慣を見直して、生活習慣病の予防に積極的に取り組むべきです。

(札医大医学部教授)

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