登録実績製品(ＨＫ－060003－Ｖ)

自然由来の重金属含有土対策に用いる不溶化材

　本技術は、トンネル・河川・道路・ダムなどの建設現場で発生する自然由来の重金属含有土の不溶化工法に用いる不溶化材で、ホタテ貝殻と石膏粉を主成分としたカルシウム系不溶化材である。

　新技術情報システムＮＥＴＩＳに登録されている製品で、土壌汚染対策法に基づき、公共事業ならびに民間での重金属含有土対策工事で使用されている技術。土粒子をカルシウムイオンの反応層でコーティングするため、溶出を抑制する効果が有り、処理土は盛土・埋戻し土などの建設資材として有効利用できる。

　特徴は、①反応性が良く、少量添加で不溶化・吸着効果を発揮するため経済性に優れている②即効性が有り、養生時間が不要なため工期の短縮が図れる③処理土のｐＨは中性に近づく効果が有り、重金属が再溶出する可能性が低く将来的に安定性が保たれる④紛体状で溶解性・拡散性に優れ、処理土は固化などの性状変化が無く施工性が良い⑤製品は生産・施工段階で確認試験を行うため、品質が確保される⑥不溶化効果と吸着効果を兼ね備え、不溶化・吸着・層状工法など現場条件に合わせた工法の選択が可能である⑦混合施工は、土の性状に合わせて使用する汎用機械を多様に選択できる⑧環境に優しい循環資材である。

【採用発注機関】北海道開発局/北海道建設部/北海道企業局