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【新年特集2025・第2部】深夜の札幌駅前/道都で新幹線高架工事着々と

2025年は駅舎新設がスタート

深夜の札幌都心部で北海道新幹線の工事が着々と進む。2024年11月28日、札幌駅創成工区で国道5号創成川通をまたぐ架道橋の一部となる6本目の主桁架設作業が展開された(画像)。橋が完成することしは、別工事で発注済みの新幹線ホームを含む駅舎新設がいよいよ始まる。

工事の進みを感じられる工区

創成工区は鉄道・運輸機構からJR北海道が受託し、清水建設・岩田地崎建設・伊藤組土建・札建工業共同体が施工を担う。架道橋の上部構造は鋼2径間連続非合成箱桁。5本の主桁を2分割し、計10本を架設する。分割した主桁の長さは東側が35メートル、西側が28メートル。完成後は8車線の創成川通をまたぐ延長63メートルの橋となる。

この日は、架設を終えた東側に続いて西側1本目の主桁を架設した。電材重機(室蘭)が保有する1350トン吊りのクローラクレーンが主桁を吊り上げ、JRタワーをバックに旋回し、所定の位置に収めた。

JR北海道は「創成工区は市民の目に触れやすく新幹線工事の進捗を感じてもらえると考えている。一般の見学も多く、注目度の高い工事であると自覚を持って臨んでいる」と話す。

創成川通をまたぐ北海道新幹線札幌駅の完成イメージ(JR北海道提供)

北海道に新時代を招く大動脈

1964年に東海道新幹線が東京五輪に合わせて開業。夢の超特急と呼ばれ、わが国の経済活動を支える大動脈となった。それから61年。北海道は世界中から多くの人々が訪れる場所となった。

新幹線は航空機と並ぶ移動手段として経済や生活を支える重要な役割を担うことが期待されている。札幌と本州が新幹線という大動脈で結ばれる日、北海道は新時代を迎える。厳しい自然条件を技術で克服し、各現場の工事が安全に進められることを願う。

新年特集2025・第2部


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