
石破首相が引き上げ指示/公共工事設計労務単価、道内建設業の期待と反応
2025年3月から適用する国土交通省、農林水産省の公共工事設計労務単価発表が近づいている。石破茂首相は2月4日の閣僚懇談会で、物価高への当面の対応として労務単価の引き上げを指示。両省は2月内の新単価発表に向けて調整を続けている。道内建設業界では今の苦境を嘆く声、新単価への期待などが交錯している。
人手不足深刻、物価高で上昇基調
公共工事設計労務単価は1997年に初公表して以来、公共投資の減少、ダンピングの横行などによって下落傾向が続いた。道内の主要12工種の単純平均が底を突いたのは11年度。12年度からは単価の算出手法を大幅に見直し、以後上昇に転じている。
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