北洋銀行と伊達信用金庫は、洞爺湖周辺の観光プログラム提言に向けた札幌市立大など日本、台湾の5大学の学生によるワークショップに協力する。金融機関の視点で捉えた同エリアの観光課題を学生に提供。学生から出たアイデアの実現も後押しする。
市立大では、2016年度から3年間のスケジュールで、札幌市周辺の過疎市町村の自律的活性化策を研究している。16年度は壮瞥町のみを研究フィールドとしていたが、学生からフィールドの拡大を望む声があり、同大や伊達信金とパイプを持つ北洋銀が周辺自治体との間を取り持った。
ワークショップには市立大のほか、明星大(東京)と台湾の3大学から計56人が参加。伊達市、壮瞥町、洞爺湖町、豊浦町をエリアに18―23日の日程で開催する。
学生は現地調査した上で、地域資源を用いた体験型観光プログラムを提案。両金融機関は繁忙期・閑散期の差、観光客が集中している地域など、同エリアの観光の現状や課題を検討のたたき台として提供する。
北洋銀は「行政や観光協会、ツアー業者などと連携し、出てきたアイデアの実現にも協力していく」としている。