結婚後も女性が働ける環境を
中空知管内に位置し、国道12号や道央自動車道が通る砂川市。菓子店やカフェが立ち並ぶスイートロードやスマートIC設置など、地域の特色を生かしたまちづくりに取り組んでいる。
―町の特徴は。
国道12号周辺には多くの菓子店などが存在しており、これを地域ブランドという形で2003年に「すながわスイートロード」とした。女性をメインに市外からも多くの人が訪れているが、中でも砂川に本店を置く北菓楼は人気で、最近は韓国など海外観光客も増えている。こうやって「砂川」という地名が多くの人に知ってもらえることは喜ばしい。
―どのようなまちづくりを進めるか。
砂川は20―30代の女性の比率が空知管内で最も高く、市立病院や市内の菓子店で働いている人が多い。このため、市としては結婚しやすい環境、結婚後も働ける環境をつくることが求められる。市立病院の改築による医療の充実、保育園や学童保育所の設置による子育て支援と、既に取り組んでいるものもあるが、今後もこの年齢構成を生かしたまちづくりをしなければならない。
新庁舎建設に向けては、市庁舎建設検討審議会を設けた。現在は基本計画の策定に入っている段階で、審議会の合間にはワークショップも開催した。市役所はみんなの施設であり、さまざまな意見を聞きながら進めたい。
―産業面で取り組んでいることは。
市内には菓子店だけではなく、化粧品を販売するローレルの自社ブランドshiro砂川本店や馬具メーカー・ソメスサドルの工場もある。それぞれ東京にも出店していて、こちらも市内外の人に親しまれている。企業誘致を全くしないという訳ではないが、こうした背景もあるため、地元に拠点を置く企業を応援したいと考えている。
―今後の展望を。
市立病院は改築を契機に病床数や診療科目を多くそろえ、医療機器には最新のものを導入した。また、道央自動車道のスマートIC開通により救急搬送時間も短縮され、市の魅力向上につながっている。スイートロードもどんどん盛り上がりを見せており、こうした特徴や町の大きさに合わせたまちづくりをしていきたい。
善岡 雅文(よしおか・まさふみ)砂川市出身、1950年3月19日生まれ。初当選は2011年で現在2期目。2017年9月1日付掲載