函館市企業局は、赤川高区浄水場(赤川町443)の急速ろ過池を更新する。整備予定地は現施設の敷地内北東側で、計画ろ過水量は1日当たり2万5000―3万m³の規模を想定。基本構造や事業方式を年度内に固め、2018年度にも詳細設計に取り掛かる。19年度の着工、21年度の完了を見込んでいる。総事業費は40億円程度に上る見通し。
同浄水場のろ過池はRC造、2階、延べ1488m²の規模。8池(うち1池は予備)で構成し、1―4号の面積は各38m²、5―8号は各34m²。計画ろ過速度は1日当たり150m、計画ろ過水量は7池分で同3万5000m³となっている。
1955年建設、71年増築で経年劣化が進んでいることから、併設する管理棟や水質試験所を残し、ろ過池を全面更新することとした。上屋を備えたRC造、流量制御方式のろ過池、ろ過池に併設する浄水池、執務スペースなどを整備する。
ろ過池は、8池のまま面積を小さくするか、池数を減らすかなどは年度内に判断。浄水池の容量は現状と同じ700m³で計画し、執務スペースには管理室、電気室、ポンプ室、水質監視・分析室、会議室、物品庫、便所などを配置する。
17年度は、整備に当たっての事業方式調査を日水コンが担当。施設の基本構造のほか、プラント系設備に関するPFI導入可能性の検討、測量、地質調査などを進めている。
工事は、詳細設計を踏まえて19年度にも土木・建築、プラント設備に分けて発注し、2カ年で施工。21年度に切り替えや現施設解体というスケジュールを描いている。