道産トドマツの良さ感じて 東京でDIYキット展示・販売へ

2017年09月21日 09時00分

 上川管内のトドマツを専門に扱う企業で構成する上川地域水平連携協議会(山田彰会長)は、来年1月にも東京都内のショッピングセンターで、道産トドマツを使ったDIYキット「キッズブース」の展示と試験販売会を開く。木材の色合いと質感をアピールし、トドマツの利用促進を図っていく考えで、植杉雅幸専務理事は「東京の人にも道産トドマツ材の良さを感じてもらいたい」と意欲を見せている。

 同協議会は2009年の発足以来、利用期を迎えた道産トドマツ材の魅力を伝える活動を展開。カラマツなどの広葉樹が使われてきた住宅の構造材や内装材、家具にトドマツを利用する取り組みを道立総合研究機構林産試験場の協力を得ながら進めており、植杉専務理事は「カラマツに比べ柔らかいことや、清潔感のある白色がトドマツの魅力」と話す。

 昨年はコメリ苫小牧西店と美唄店で道産トドマツ材を販売したほか、モニターを引き受けてもらった都内の飲食店にトドマツ製テーブルを提供。評判は上々でこれらの活動が効を奏し、売り上げは堅調に推移しているという。

 さらなる利用拡大に向け、8月8日に林産試験場でトドマツ製品利用拡大検討会を開催。製品の宣伝や販売方法について多様な視点から助言をもらうため、事業推進アドバイザーとしてハギヤ(本社・旭川)の萩谷洋介社長、オブザーバーとして旭川開建の東海林隆地域振興対策官、上川総合局林務課の赤沢大佐課長らが出席した。

 検討会ではことし6月から取り組んでいるキッズブース製作について話し合った。小屋のような形状で、室内に設置し子どもの遊び場として活用することを想定しているが、DIYキット化により、子どもの成長に合わせて、さまざまな組み立て方が可能となる。林産試験場企業支援部の林幸範主任は「トドマツ材の特徴は子どもにも好まれると思う。幼いころから親しむことで、将来の消費者となる可能性も」と期待を寄せる。

 キッズブースのサイズや値段などは未定だが、年度内に大手ホームセンターで販売する見込みだ。


関連キーワード: 新製品 農林水産

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 東宏
  • web企画
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,381)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,302)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,295)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (1,108)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,046)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。