天使学園がキャンパス再整備計画 2020年4月に新校舎も

2017年09月22日 09時54分

 学校法人天使学園(札幌市東区北13条東3丁目1の30、近藤潤子理事長)は、法人所在地にある天使大のキャンパス再整備を計画している。学生定員やカリキュラムといった学校自体の在り方の見直しと合わせて、長期的な整備方針をまとめるマスタープランの策定を進める考え。第1弾として、4年制大学移行20周年となる2020年4月の供用開始をめどに、敷地内での新校舎建設と既存校舎改修に着手する予定。29日、事業者選定のプロポーザルをデザインビルド方式で公告する見込みだ。

 1947年に札幌天使女子厚生専門学校として誕生したカトリック系の天使大は、ことしで創立70周年を迎えた。女子短大化を経て2000年に共学の4年制学士課程に改組。その後、日本初の専門職大学院助産研究科や大学院看護栄養学研究科を設置した。看護師や保健師、助産師、管理栄養士などの人材養成を担っており、9月現在で770人の学生が在籍する。

 70周年を契機に、教育内容の充実や魅力向上を目指して将来構想の検討を開始。機能面の見直しとともに、増築や改修を繰り返して老朽化や狭隘(きょうあい)化、動線の悪さなどが課題となっていた校舎の再整備も柱の一つに盛り込んだ。

 約1万m²の敷地には、1―8号館の校舎と屋体の計9施設(延べ約1万4000m²)が、渡り廊下で連結しながら立っている。このうち1963年建設の3号館(RC造、3階、延べ1966m²)と71年建設の4号館(RC造、3階、延べ2526m²)が特に古く、劣化が著しい。一方、4年制移行後に竣工した6―8号館は築20年未満と比較的新しい。

 2020年4月の供用開始を目指す新校舎は、これらの一部施設を解体して確保した用地に整備する。キャンパス整備のマスタープランは、第1弾の新校舎建設・既存校舎改修を担う事業者に策定を依頼する。将来的な校舎の配置を視野に入れた長期間の改築や改修計画をまとめるもので、敷地を有効活用しながら効率の良い整備を進める考えだ。


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