北海道労働局は27日、2017年8月の道内雇用失業情勢を発表した。有効求人倍率は前年同月比0.03ポイント増の1・1倍と7年7カ月連続で前年同月を上回り、基調判断は先月に引き続き「改善が進んでいる」とした。業種別で見ると、建設業は3・86倍と0.55ポイント増加し、他産業に比べ求人倍率の高止まりが続いている。
全体の月間有効求人数は0.2ポイント増の8万9958人。新規求人数は3万2017人と1.8%増加し、前年同月を2カ月ぶりに上回った。
月間有効求職者数は2.5%減の8万1630人と5年10カ月連続で減少。新規求職申し込み件数も2%減の1万8522人と、求人数が伸びる一方、求職者は右肩下がりだ。
建設業では、新規求人数が2969人と9.1%増加。16年の台風被害の災復工事において人手不足が続き、2カ月ぶりに上回った。
関連産業の月間有効求人倍率を見ると、型枠大工・とび工が1ポイント増の8・12倍、大工・左官が0.67ポイント増の3・55倍、電気工事・電気配線工は0.51ポイント増の2・68倍、建設・土木作業員は0.4ポイント増の3・78倍と、いずれも増加した。専門的・技術的職業のうち建築・土木・測量技術者は0.48ポイント増の5・66倍と、人材を確保するのが難しい状況にある。