左官職人日本一を懸け、9月22―24日に愛媛県で開かれた「第47回全国左官技能競技大会」で、北海道ブロック代表として出場した中屋敷左官工業(本社・札幌)の篠岡則行さん(40)が4位に入った。北海道勢が入賞するのは、2007年の第42回大会以来10年ぶり。
大会は日本左官業組合連合会(日左連)が主催し、2年に1度開催。伝統工法による高い技術や、早くかつ正確に仕上げる緻密さなどを競う。今大会には全国10ブロックから選抜された10人と、日左連会長推薦枠3人の計13人が出場した。
競技は3日間計19時間半をかけ、石こう、しっくいなどを使って天井や壁、柱から成る作品を仕上げるもの。一つ一つの工程に時間的余裕はなく、作業の進み具合を常に確認しながらの闘いとなる。
大会に向け、同社が石狩市内に置く研修施設にこもり、映像に収めた自分の動きを徹底的に点検し、精度を高めた。
2011年の同大会にも出場した篠岡さん。2回目の挑戦は3位までわずか3・6点差に迫る好成績となり「8月からの集中トレーニングが本当に厳しく、人生で一番大変な体験でしたが、頑張った成果が結果として表れ本当にうれしい」と話している。