大和ハウス工業・住友不動産・大京共同体は28日、分譲マンション「ザ・タワーズフロンティア札幌」の概要を発表した。札幌市中央区の北4東6周辺地区市街地再開発の一環として開発を進めているもの。21階建てのツインタワーで、道路を挟んで向かい合うサッポロファクトリーや2018年度完成予定の中央体育館と空中歩廊で接続するのが特徴だ。
この再開発は、北海道ガス札幌工場跡地を含む一帯で展開。北西街区では札幌市の中央体育館移転改築など、南街区は共同住宅と商業施設、北東街区は医療・福祉施設、スポーツジムなどを新築する計画で、20年度の全体完成を予定。施工はフジタ・岩田地崎建設・田中組共同体、設計はフジタ・北海道日建設計共同体が担っている。
中央区北3条東5丁目で施工が進むザ・タワーズフロンティア札幌は、RC一部S造、地下1地上21階、延べ3万1089m²の規模の高層ツインタワーマンション。住戸は2LDK―4LDKの全40タイプ、275戸で構成し、販売価格は2000万円台から1億円台に設定。最上階に設ける面積116m²の部屋が最大となる。管理事務室1戸、ゲストルーム2戸、集会室1戸と店舗1区画も設ける。19年7月下旬の完成、同10月下旬の入居開始を見込む。
大和ハウス工業、住友不動産、大京が3社共同でマンションを開発するのは全国でも初の事例。3社が札幌市内で供給する20階建て以上のマンションは総計15棟2825戸に上り、市内シェアの7割を占めている。
想定する顧客層について、大和ハウス工業の菅原貴志札幌マンション営業所長は「1億円台の物件は資産家が想定されるが、2LDK―4LDKと幅広いタイプを設けるので、夫婦や家族連れにも対応できる。近年の市場では単身者や核家族の需要も増えており、年齢や人数に限らずオールターゲットを目指したい」と話していた。
プロジェクションマッピングやプロモーション映像、模型、間取り図の詳細を見られるマンションギャラリー(北1条東3丁目)は30日に開設。11月上旬のモデルルーム公開、同下旬からの販売開始を予定している。