旭川空港ビル(東神楽町東2線16の98、西川将人社長)は3日、旭川空港ビル旅客ターミナルビル国際線増改築の起工式を現地で行った。西川社長や施工関係者ら約100人が出席。2018年10月末の完成、19年9月のグランドオープンを目指し、工事が無事故無災害で円滑に進むよう祈念した。
国際線関連施設の受け入れ能力は限界に達し、国際線のさらなる誘致ができないため、S造、地下1地上2階、延べ6773m²の国際線専用ビルを現ターミナルビル南側に増築。税関・出入国審査・検疫スペース、国際線搭乗待合室を集約する。
現ターミナルビルは2階の空きスペースを中心に内部改修し、旭川グルメを取り扱ったフードコートなど商業施設にリニューアルする。
工事は国際線専用ビル増築を新谷建設・荒井建設・広野組共同体、現ターミナルビル改修を盛永組・橋本川島コーポレーション共同体が施工。実施設計は日建設計・中原建築設計・柴滝建築設計共同体、増築部分も含めた商業施設設計はえんれいしゃ、商業施設の設備設計は北海道日建設計がそれぞれ担当した。総事業費は約49億円。
式では日建設計の平石譲常務がカマ、西川社長がクワ、施工業者を代表し新谷龍一郎新谷建設社長がスキを入れた後、関係者らは玉串をささげた。
式終了後、西川社長は「旭川空港が北北海道の拠点空港となるようしっかり役割を果たし、多くの人たちに親しまれる空港ビルにしていきたい」と話し、新谷社長は「無事故無災害で工事を終え、無事に引き渡したい」と抱負を述べた。