「道の駅あっさぶ」を機能拡充へ 物販機能強化なども

2017年10月04日 19時00分
道の駅あっさぶ

再整備の方向性を検討している道の駅あっさぶ

 厚沢部町は、国道227号沿いにある道の駅あっさぶを再整備する。現施設の西側拡張案と東側拡張案を構想しており、総事業費は最大で5億円と試算。原案作成に向けて31日まで町民意見を募っている。

 道の駅あっさぶは地方移住等促進や観光総合窓口、産業振興の3つの機能を道の駅に盛り込む整備計画で2015年度に重点道の駅指定を受けた。再整備構想はこの計画の実現を目指すもの。また、16年度は売上額1億円を突破したことから、町は物販機能をさらに強化する考えだ。

 現状では第1駐車場に面して産業会館やトイレがあり、緑町コミュニティセンターや親水公園を挟んで西側に第2駐車場がある。一方、東側には休業中の飲食店が建つ民有地が隣接している。

 敷地面積は6300m²、駐車場は普通車61台分、大型車6台分。第1駐車場は常に混雑する一方で、主要施設から300m程度離れた第2駐車場は利用頻度が低い。このほか、暗いなどの理由から特に冬場はトイレ利用率が落ちることも把握している。

 そこで町は16年度、道の駅の西側拡張案と東側拡張案を盛り込んだ再整備基本構想をドーコンに委託してまとめた。

 このうち、東側拡張案では隣接する民有地や町有地を一体的に整備。敷地面積は1万9600m²、駐車場は最大で普通車195台、大型車13台、従業員用8台となる。民有地は買い取り交渉が必要だが、休業中の飲食店跡地に機能強化した新たな物販機能施設を建設する計画。既存の産業会館は観光総合窓口や移住定住促進窓口として活用する。

 一方、民有地の購入を必要としない西側への拡張案も検討。このプランではコミュニティセンター移設などにより駐車場拡張や既存産業会館増築などを目指すが、同センターは耐用年数に余裕があるため解体は非現実的なほか、移設もコスト面や技術面で課題があるとしている。

 町は、道の駅に盛り込む新機能案を31日まで町民から募集中。例として親水公園の展望台(老朽化のため閉鎖中)やトイレの改修、アスレチック広場などの遊具施設やドッグラン設置などを挙げる。

 今後は民有地購入の動向を見ながら、町や厚沢部町観光協会、町が出資する素敵な過疎づくり株式会社など関係者や町民で構成する全体会議で再整備の実施計画づくりを進めていくことにしている。


関連キーワード: 地域振興 市町村行政 道の駅

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • オノデラ
  • 川崎建設
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (2,969)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,353)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,315)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,226)
おとなの養生訓 第126回「なぜ吐くのか」 空腹時...
2017年12月22日 (815)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。