帯広開建は、河川工事を活用した農地の災害復旧支援について、2017年度上半期(4―9月)の河道掘削土の提供を完了した。6月9日から10月4日までに帯広市、芽室町、清水町の農地に27万6000m³を提供した。下半期も10月以降に着工する河川工事を対象に、引き続き3市町で被災した農地を支援する方針だ。
昨年8月の台風による洪水で十勝川流域の農地は表土流出などの被害が発生。迅速な復旧を図るために帯広開建や十勝総合局からなる十勝地方連絡調整会議で河川掘削土の活用が協議され、16年度は帯広市、芽室町、清水町に17万m³の土砂が無償で提供された。十勝総合局南部耕地出張所による地元農家への聞き取りによると「昨年の状態から作付けに間に合うと思っていなかったので作付けができて安心している」などの声が寄せられたという。
上半期は、目標としていた25万m³を超える27万6000m³の提供が実現。幕別町新川や豊頃町統内の河川工事で発生した掘削土をそれぞれ帯広市に7万7000m³、芽室町に10万m³、清水町に9万9000m³運搬した。担当したダンプトラックは日平均で600台程度にもなった。