道内のことし8月の中古マンション価格(70m²換算、築年数25・1年)は前月比0.3%減の平均1533万円となり、6カ月ぶりに下落していることが不動産情報サービスの東京カンテイ(本社・東京)の調べで分かった。事例数の多い札幌市中央区や豊平区などの下落が全体に影響する結果となったが、依然として高い水準を維持している。
札幌市内も築年数が25・1年の70m²換算で0.1%減の1590万円と前月をやや下回った。各区の価格を見ると、中央区は1.8%減の1913万円、東区は0.9%減の1655万円、豊平区は0.8%減の1366万円など5区で下がった。
一方、西区は2%増の1560万円、厚別区も0.9%増の1468万円とそれぞれ2カ月連続で上昇した。
本道の価格の柱となる札幌市は、6―8月に平均価格が横ばいで推移。こうした状況に同社の市場調査部では「価格が高止まっている感がある。上昇する材料が見えない」とし、今後の動向を注視している。
札幌以外では、40事例の小樽が6.8%増の993万円、14事例の函館が2.9%増の1380万円。9事例の旭川市では21.8%増の837万円と大幅な伸びを見せた。