私の居場所は建設業 作文コンクール入賞の飛田さん

2017年10月17日 19時05分

 「受験を控えた中学生の息子たちに、将来を考えるとき、自分のやりたいことを選んでほしいと伝えたかった」。国土交通省と建設産業人材確保・育成推進協議会が主催する作文コンクール「私たちの主張―未来を創造する建設業―」で土地・建設産業局長賞を受賞した勇建設(本社・札幌)工事部の飛田史枝さん。作文の題は「自分の居場所」。女性技術者として現場で奔走する日々を振り返り、やがて現場が自分の居場所になるまでを書きつづった。

 建設業界に足を踏み入れたきっかけは橋梁工事のアルバイト。教師を目指して試験勉強に奮闘する傍ら、完成へと近づく橋を見守るうちに、現場の一体感や誇りある職人の仕事にひかれ、建設業で働くことが夢になった。

勇建設の飛田さん いざ現場に出てみると「自分にできると思っていなかった仕事に挑戦するチャンスが与えられ、何をするにも楽しくて仕方なかった」。一方、女性が現場で働くことがまだ珍しかった当時、うまく関係を築けず、「女だから」という言葉に悔しい思いもした。

 昨年9月に入社した勇建設。現場で一緒に施工管理を担う社員らの丁寧な仕事ぶりを見て、当時の自分に足りなかったものに気が付いた。作業員との円滑なコミュニケーション、職人への信頼。

 経験もないのに全力で現場を駆け回っていた当時の自分の危なっかしさにも思い至り、厳しい言葉も心配の裏返しだったのではと思える。

 出産や育児で現場を離れることもあったが、それでも建設業に戻ってきた。今は経験を生かして「ライフスタイルが変化しても働き続けたいと考える女性のために何か出来たら」という思いを抱く。そのためにも、まずは自分の居場所で働き続けることで、その姿勢を示していこうとしている。


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