シルクロードビジネスセミナー (2)伊藤組土建/商機拡大と国際貢献両輪で

2016年02月18日 11時54分

伊藤組土建 山下次長

 太陽光発電の建設やメガソーラー架台の開発で先駆的な存在の伊藤組土建(本社・札幌)。山下斉之営業部担当次長は、キルギスとカザフスタンを訪問し、自然エネルギー技術の普及に向けて現地調査してきた。

 同社は協力会社の両面発電型太陽電池モジュールと、再生可能エネルギーや商用電力の複合システムとを連携させて海外に進出し、ビジネスチャンスを広げるとともに国際貢献を図る。

 相互連携の優位性として山下次長は「砂漠などの軟弱地盤や丘陵地に設置できる架台がある。両面発電パネルは少ない面積で発電量がアップし、自然エネルギーを適正に合成して損失が抑えられる」と強調した。

 キルギスでは、小規模ながら一部で再生可能エネルギーを実験的に設置している。気候条件は太陽光発電に適し、日本企業の進出を期待しているものの、経済危機や電気料金の安さなど問題が立ちはだかる。

 しかし「水力発電のポテンシャルが高く近隣国への輸出が可能だ。橋梁や道路、下水道、建築物などインフラ整備が早急に必要と考えられる」と報告した。

 一方、カザフスタンは経済状況が非常に悪く、昨年の変動相場制導入で自国通貨が大暴落。原油価格も低下している。ただ、政府や国民も再生可能エネルギーへの関心が高く、ドイツ企業がメガソーラーで売電を行っている。

 2014年から固定価格買取制度(FIT)が始まり、15年の再エネ率は1.5%となった。今後、20年に3%、50年では50%を目標に置く。財政環境に逆風もあるが、「国の支援も多く、事業の可能性は高い」との見通しを示した。

(2016年2月18日掲載)


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

株式会社クリエイター
  • 北海道水替事業協同組合
  • 古垣建設
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想...
2021年01月13日 (13k)
自動運転車と鉄道を併用 第二青函トンネルJAPIC...
2020年11月05日 (4k)
20年度内開通へ急ピッチ 函館新外環状道路空港道路...
2020年11月21日 (1.9k)
コロナに揺れるニセコ 試練のリゾート開発(下)可能...
2021年01月06日 (1.6k)
道東道占冠―トマムIC間19.9kmで4車線化の準...
2021年01月14日 (1.4k)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓new

おとなの養生訓
第199回は「ワクチン」。ウイルスの増殖を抑え、感染の連鎖を断ち切るのが役割です。

連載 本間純子
いつもの暮らし便
new

本間純子 いつもの暮らし便
第4回「ピクチャーウインドーの『冬の風景展』」殺風景に見える雪の景色も、注意して見れば様々な色彩に溢れています。

連載 コロナに揺れるニセコ 試練のリゾート開発

コロナに揺れるニセコ 試練のリゾート開発
新型コロナウイルスが世界経済に深刻な打撃を与えた2020年。道内屈指の国際リゾート地・ニセコで進む開発プロジェクトの現状を追った。