トンネル現場が待ち遠しい
「早く現場に出たくてわくわくしてます」。大きな期待に、自然と笑顔がはじける。この春、岩田地崎建設(本社・札幌)に入社し、土木部土木課に配属になった。研修を経て、5月の連休明けには北海道新幹線村山トンネルの現場に向かう。 配属先のインターンシップが、会社選びの決め手になった。チームワークで現場を動かす雰囲気を実感。でもトンネルには入れず「入社できても配属されないのかな」と心残りだった。「今は、その現場に戻れることが、うれしくてたまらない。トンネルでこんなに喜べるなんて正直驚いています」
人が生活を支えるインフラ整備で「地図に残る仕事がしたい」と函館高専環境都市工学科に進んだ。規模の大きい土木に魅力を感じ、「動き回りたい」と現場勤務を志望。憧れの場所で第一歩を踏み出す。
年の離れた人が多い男社会の職場に不安はある。だけど「お酒を飲んで仲良くできれば」とちゃめっ気を見せ、ムードメーカーの素質は十分。
地元配属など会社の配慮に「そこまでしてくれるのだから頑張る。いろいろ経験して専門をつくり、一日も早く現場監督になりたい」。
中学から父と2人暮らし。「好きな食べ物を一緒に食べに行こうかな」。初任給は、いつも応援し、就職を人一倍喜ぶ父に使うと決めている。
(2016年4月20日掲載)