林道や治山、山の現場に憧れ
岩見沢農高森林科学科を卒業し、この春、及川産業(本社・岩見沢)に入社した。「重機も技術力が必要なのに、簡単そうに動かしている」「スコップの使い方も自分とは違う」。さっそうと仕事に向かう先輩たちに、毎日が驚きの連続だという。
もともと道路の維持補修や修繕に興味を持っており、「建設業はやりがいを感じる職業だと思っていた」。
入社のきっかけは高校2年のインターンシップ。3日間、林道新設や治山などの現場を見学し、普段は見ることができない重機、熱心に取り組む社員の姿を目の当たりにした。こうした経験もあり「山の現場に憧れるようになった」。
岩見沢市出身のため、冬の厳しさは十分に分かっている。迅速な除雪やバス路線の確保など求められるものは多いが、「市民の安全につながる仕事をしたい」と意気込みを語る。
卒業から1カ月。「学ぶことが多く、あっという間」と振り返る。測量の仕方を最近学んだが、初めての機器の操作には「難しいけれど、楽しい」。生活のリズムにも慣れ、充実した様子を見せる。
現場代理人になるため、1級土木施工管理技士の資格取得を今から考えているという。「少しでも早く仕事を覚えて貢献したい。目指すのは匠(たくみ)の技の習得」とやる気満々だ。
(2016年4月23日掲載)