先輩の技術盗み自分の力に
「まだ何も分からない状態なので、勉強を重ねて、早く皆さんの役に立てるようになりたい」と意気込む。大型連休明けに釧路市阿寒町付近の道路現場に配属となり、土木技術者としての一歩を踏み出す。
この春、白崎建設(本社・釧路市)に入社した。釧路工高土木科で測量や図面作成などを学び、3年の時、建設業界を志す。もともと建設業を目指してはいなかったが、見学会などを通じて興味を持った。研修中の今は、実感は湧かないが、大変な仕事なのは理解している。「覚悟を持って業務に当たりたい」と決意を語る。
現在は、先輩社員と共に現場に入り、測量や関連する計算、安全掲示板の内容などを身に付けている。先輩たちの姿を見た印象は「測量機の据え付けや計測などがとても早かった。技術を目で盗んで自分の力にしていきたい」と話す。
思い描く未来像は「現場をまとめることができる技術者」「橋梁など大型構造物の施工に携わってみたい」と、建設業ならではのスケールの大きさにも魅力を感じている。その姿を目指し「たくさんの技術を学んで先輩たちの姿を追い掛け続けたい」と日々の研さんを誓う。
初めて訪れた現場の先輩社員は「われわれは皆さんのお金で生活に直結する仕事をしている。責任感を持って臨んでほしい」と期待を寄せる。
(2016年4月27日掲載)