安心して運転できる道路を
職場見学で生まれて初めて土木現場に足を踏み入れた。「明るかった。雰囲気が良くて、即決でした」と入社の経緯を話す。別海高普通科をことし3月に卒業し、高玉建設工業(本社・別海)に。「安全な道路を造りたい」との熱意を胸に、メモ帳片手に土木の基礎知識を学ぶ毎日だ。
別海町尾岱沼出身。土木作業員としての経験を持つ父は「土建屋の仕事はきつい」と言う一方、地元での就職を考える島崎さんに「別海にも土木で実績のある会社がある」と同社を勧めた。
職場見学で訪れた同社の現場には、同じ普通科卒の先輩がいた。スムーズに現場を指揮する姿に「難しそうだけど、かっこいい」と心動かされた。「信頼され、指示したらみんなが動いてくれる人間」が理想像だ。
入社前、建設業界について調べた。担い手不足という課題を知り「自分が入ることで、少しでも状況が変われば」と思った。「やりがいがあるし、どんな時代でも必要とされる。若い人にもっと注目してほしい」
小さい頃から図工が大好きで、代表作品は中学時代に作ったオスプレイ。木材を切り、色を塗って組み立てた。「完成した後、形に残るから達成感がある」のがものづくり。特に、交通事故に遭った経験から安全な道路造りに強い思いを持つという。「広くてきれいな道路を造って、みんなが安心して運転できるようになれば」と願っている。
(2016年5月13日掲載)