祖父の姿見て建設業を意識
「重機に乗っているのがかっこよかった」。中学3年の時、小さな土木会社を営む祖父の姿を見て、建設業を将来の職業として意識し始めた。
進学先には苫小牧工高土木科を選んだ。祖父のように地元で道路舗装などの復旧工事に携わりたいと思い、この春、山口工業所(本社・苫小牧)に入社。土木部工事課に配属され、現在は主に測量や書類作成を行っている。
初めは現場で自分に何ができるのか不安だったが、先輩たちが優しく接してくれた。今はデスクワークが中心だが「書類を人に見てもらうのを意識するようになってきた」と手応えをつかみ始めている。
工事が本格化すると施工に関わる機会が増える。現場で指導する小林聖工事係長は「作業を見て吸収し、指示されたことを理解して動けるようになることが大事」と話す。
両親、弟、妹と苫小牧市内で暮らす。私生活ではテレビゲームをするのが何よりの楽しみで、RPGや格闘ゲームに夢中だ。中学で野球部、高校で硬式テニス部に所属し、スポーツも好きという一面も。
普段は穏やかな性格だというが「いち早く仕事を覚えて力になりたい」と言葉は熱い。まずは学科試験をパスした2級土木施工管理技士資格の取得を目指し、3年以上の実務を積んで実地試験に合格するのが目標だ。
(2016年5月14日掲載)