小樽建管は2018年度、仮称・最上トンネルを新設しルートを付け替える小樽環状線改築で、初弾工に着手する方針だ。20年度のトンネル本体着工に備え、前後の一般部整備に取り掛かる。
小樽環状線は小樽市中心部を大きく迂回し、塩谷地区と新光地区を結ぶ延長13・2㌔の一般道道。このうち塩谷地区と最上地区には急勾配や急傾斜が多く、安全性確保が課題となっていた。
そこで同建管は山間部に最上トンネルを新設し、延長1858mにわたって新ルートに切り替えることとし、12年度に事業化した。23年度の完了を目指している。
約1196mのトンネルを挟んで、一般部は塩谷側が406m、最上側が256mとなる。幅員は、車道6mの両側に路肩1・25mずつと片側歩道2・5mを置く計11m。トンネル部は車道6mの両側に路肩0・5mずつ、片側に歩道2mと検査路0・75mの計9・75m、内空断面68m²で計画している。総事業費は63億7000万円と試算している。
当初は、道横断自動車道余市―小樽間の18年度供用開始に合わせた事業進ちょくを目指していたが、用地補償に時間を要したためトンネル本体を含む着工時期が遅れていた。実施設計はトンネル部、一般部とも12年度に北海道土木設計で終えた。
17年度は用地補償のほか、環境調査を北海道土木設計で進めている。18年度は用地補償を継続しつつ、トンネル本体工発注に向けた準備として、前後のアプローチ部分に着工する。