建築は臨場感や迫力がある
幼い頃からなじみのあった建築の道を、森川組(本社・函館)でスタートさせた。現在、北海道防衛局発注の函館隊舎等耐震改修現場で、あらゆる場面の写真を撮影しながら、作業工程を覚える毎日だ。「関係者と意思疎通が図れるよう、しっかりと知識を養いたい」と意気込む。 中学まで住んでいた厚沢部町では、建設業を営む親戚の影響もあり、自然とものづくりに興味を持つようになった。それが憧れへと変わり、兄、姉と同じ函館工高の建築科に進学。函館で姉と2人暮らしを始めた。 2、3年のインターンシップで同社の建築現場を訪れたとき「生の現場は臨場感や迫力があり、わくわくした」。やりがいを感じ、就職を決意。内定後に受けた2級建築施工管理技術検定も見事合格した。 車通勤を始めて1カ月。行動範囲が広がり、休日はドライブでリフレッシュしている。高校の部活で主将を務め、全道大会にも出場した硬式野球は今も現役で、社会人のクラブチームに入り、新しい仲間と汗を流している。 札幌で働く6歳上の兄に「知ったふりをせずに、分からなければ聞け」とアドバイスを受けた。「一つ一つ学び、理解していく。ゆくゆくは1人で現場を持ち、品質もそうだが働く人の安全を最優先した管理ができるようになりたい」。そんな未来を描いている。
(2016年5月17日掲載)