舗装は知るほど面白くなる
釧路工高を卒業し、この春、三共舗道(本社・札幌)に入社した。野球に熱中した学生時代、土木会社に就職した信頼するOBの「やりがいがある」という言葉で建設業を意識。学びを深めるうちに「造り上げたときの達成感が強く、ずっと地図に残る」との思いを強め、この道を選んだ。
両親は当初、安定性や将来への不安から反対した。先輩や教師の協力で、施工を管理するしっかりした仕事であることを伝え、「納得してもらったときには、やったと思った」。
就職先は、地元を離れるが、老舗で実績豊富、安定性がある三共舗道を選択した。「土木分野がグラウンドなら、土木、舗装という業種はポジション。舗装は野球と一緒で知れば知るほど面白くなる」。就職先選びには、全力を投じた野球の経験を重ね合わせた。
5月初め、長沼町の札幌営業所に配属された。7年ぶりの技術系新人で周囲の期待も大きい。
多くの知識を持ち、仕事をさっそうとこなす先輩たちに憧れ、「早く現場を手伝いたい」と話すが、今は施工管理実務やパソコン操作を学び、知識を蓄える日々だ。
「何十年かかるか分からないが、会社に認められ、三共の玉田なら任せれば大丈夫と外からも一目置かれる存在になるのが夢」。志を胸に飛翔(ひしょう)の時をうかがう。
(2016年5月19日掲載)