おとなの養生訓

おとなの養生訓 第4回「ちゃんぽん」 味の変化が飲酒過多に

2012年09月10日 13時55分

 「ちゃんぽん」という言葉があります。語源辞典などの記述によると、色々なものを混ぜるという意味で、江戸時代から使われるようになった言葉であるようです。もちろん、酒宴でのちゃんぽんは、色々な種類のお酒を飲むことを意味しています。

 昔から、ちゃんぽんは悪酔いするとされ、「ちゃんぽんは避けて、なるべく1種類のお酒で一晩を通すのがいいのだ」と先輩によく諭されたものです。

 確かに、若い頃はビールに日本酒に焼酎にウイスキーなんて片っ端から飲んで、完全に撃沈なんてことがよくありました。焼酎のビール割りなんて、とんでもないことをしている輩もいましたね。

 しかし、ある時、ハタと気づいたのですが、色々なお酒を飲むのがいけないのであれば、色々混ぜるカクテルはいったいどうなるのか?必ずしも悪酔いするわけではありませんよね。おもしろくなって色々調べてみました。そして、ちゃんぽんで悪酔いする原因は二つあることが分かったのです。

 その一つは、飲み口の変化です。例えば、初めの乾杯からビールを飲み続けていると、初めの一杯はとてもうまく感じるのですが、2杯目、3杯目と、その感動は薄れていきます。つまり味に飽きてきて、惰性で飲んでいる状態になるのです。こうなると、自然とペースは落ちるものです。オマケに酔いも回ってくるから、なおのこと。

 ここで、酎ハイとか飲み口の違う酒を飲むと、「うまい!」と思い、再びペースが上がることが、往往にしてあるようです。こうして、酔っているのにペースが落ちなくなるのです。結果として、たくさんのアルコールを摂取してしまうので撃沈するという訳です。

 もう一つの問題点は、濃さの異なるお酒を飲んでいるうちに、自分がどのくらいのアルコールを摂取したか分からなくなってしまうと言う問題点です。とくに、ビールや日本酒をある程度飲んだ後に、ウイスキーやカクテルなどの強いお酒を飲むと、初めの勢いのままに濃いお酒をあおってしまう人が結構いると言うことです。

 こうして考えると、はしご酒が一番危険だと言うことになります。なぜなら、2軒目、3軒目は違うタイプのお店に行って、飲み口の違う酒を選ぶのが普通だからです。「お酒は腰を落ち着けてじっくり飲め!」と先輩は言っていましたね…。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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