函館開建と函館市は、12月3日午前10時から函館市国際水産・海洋総合研究センターで、函館港若松地区クルーズ船岸壁整備事業の着工式典を行う。JR函館駅近くの同地区で、総事業費41億円を投じて水深10m岸壁360mを整備し、〝マチナカ〟に11万㌧級のクルーズ船が寄港できる環境を整える。
函館港へのクルーズ船寄港数は、2016年が26隻で道内1位(全国15位)となり、特に外航クルーズ船の寄港数が増加傾向にある。17年も30隻を予定し、市では20年の目標を50隻に設定している。
将来的に年間70隻を目指して国内外のポートセールスを強化する中、利用中の港町ふ頭は中心地から6・5㌔離れ、交通アクセスや景観が悪いことから旅客の消費活動に影響が出ているという。
そこで若松地区の岸壁整備に向けて16年度から調査、構造設計などに着手。11月上旬からの工事本格化に合わせて式典を開く。工事は鋼管杭打設、受け梁ブロック設置、PC桁架設と進めて平成30年代前半の供用を予定している。