芽室町役場庁舎改築基本設計に町民の意見を反映させるワークショップが4日、町ふれあい交流館で初開催された。町内の各団体や公募参加者、中高生らが新庁舎に用意してもらいたいスペースについて意見を出し合った。
東2条2丁目8の1ほかの現在地に役場庁舎を建て替える計画。公募型プロポーザルで最優秀に選ばれたアトリエブンク・創造設計舎共同体が基本設計を担当している。
プロポーザルの提案では、制震ダンパーを組み込んだS造ラーメン構造といった基本的なプランが示されたが、町民や町議会議員、職員の声を設計プロセスに反映する考えも盛り込まれていた。
ワークショップの冒頭、プロポーザルで審査委員長を務めた北原啓司弘前大教授は「町民の皆さんに活用してもらえる庁舎にするため、皆さん同士が議論し、形にしてもらいたい」と活発な意見交換を促した。町民参加型の公共施設整備について全国の事例も紹介した。
設計共同体の担当者も交えたワークショップでは、26人が4グループに分かれて「私がほしいのはこんな場所」をテーマに意見を出し合った。
町民ギャラリー、ミニコンサートロビー、カフェ、FMスタジオ、デートできるフリースペース、ビアガーデンといったさまざまな提案が集まった。「役場機能に特化すべき」といった声も挙がった。
町民ワークショップは12日にも開催。今回出た意見を集約する。12月16日には町民と役場職員、設計者による意見交換会を開く。