おとなの養生訓

おとなの養生訓 第12回「サウナのこと」 気分転換を目的にして

2012年12月28日 15時47分

 ビジネスマンの健康法のひとつにサウナがあります。日帰り温泉などの浴場には必ず設置されていて、手軽に利用できるところが人気の秘密です。体に対するサウナの効用とは、ひとえに血液循環を促進することにあります。

 血の巡りが良くなると、色々な効果が得られます。まず、筋肉の疲労からの回復が早くなります。また、肩こりや腰痛などは、患部の血行不良が原因であることが多いので、サウナは症状の緩和に一役立つわけです。

 一方、たくさん汗を流すので、体に貯まった水分と塩分が抜けます。これは体のむくみの解消に役立ちます。そして、忘れてはいけないのは、サウナは暑さと発汗によって、軽い運動をしているのと同じ状態になるので、サウナを上がると、運動を終えた後と同じような爽快感を味わうことができ、精神的にリラックスする効果が期待できると言うことです。

 ところが、サウナはこの爽快感があだになったのか、いろいろと誤解が流布しているのです。まず、衝撃の事実かも知れませんが、「サウナに入って、体の老廃物を汗として体の外に出す」ことは全くできません!

 元来、汗の成分に血液中の老廃物が混じる可能性はないのです。汗はおしっこと同じ塩分を含んでいることから、おしっこのように老廃物も出せると誤解されているために、サウナで老廃物が出せるという迷信が生まれたのだと思います。

 体の老廃物は、あくまで腎臓がおしっことして出すものです。サウナで血液循環が良くなると腎臓での老廃物処理のはたらきが高まりますから、サウナの後に水分を補給してたくさんおしっこを出せば、ある程度の老廃物はおしっことして出ると思いますが…

 もう一つ、サウナで体重が減るのは、あくまでも水分が汗として出たためです。なので、サウナ上がりに水分補給をすると、体重は次第に戻って行きます。しかし、全く減らないかというと、そうではありません。サウナはお風呂に入ることと同じぐらいの1時間で約170kcalは消費するので、ウォーキングと同程度の運動量は期待できます。

 サウナに入る人の中で、体重が増えるのを嫌って水分補給しない人がいますが、これはとても危険なので、やめてください。サウナは気分転換を第一の目的にして利用するのが基本です。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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