北見工大が、カーリング場の建設を検討していることが明らかになった。現在、国や道からの補助金など資金調達方法を検討しており、見通しが立てば、学内組織としてカーリング場建設検討のワーキンググループを立ち上げ、北見市も含めて本格的な計画について検討を進めていく方針だ。
同大は、カーリング部の活躍や、市内中心部のカーリング施設の老朽化などを背景に、カーリング場建設の検討を開始した。
同大の谷川敦事務局次長は「まだ学内全体の合意を得て計画しているわけではない」としたものの、6月には北見カーリング協会の会長らが同大を訪れ、建設に向けた意見交換を行った。
建設候補地については学内外を含めて今後協議を進めるが、同協会が学内を見学した際、敷地面積1935m²の旧テニスコートが建設に適しているとの指摘があった。候補地の規模も考慮して、観客席を設けない3レーンほどの規模のカーリング場を想定している。
谷川次長は建設費について、過去の市内カーリング施設の建設費と、想定するカーリング場の規模などを考慮すると「3億―5億円ほどではないか」と分析。また「2020年くらいのオープンを目指して計画を進めていければ」と話した。
谷川次長は「大学は教育研究だけでなく、地域貢献も求められる」といい、「同大でカーリングの研究やプレーをした学生が、卒業して社会人になってもカーリングを続けるために、地元に就職するケースも増えるのでは」とカーリングを通じた地元経済の発展にも期待した。