苫小牧市は6日、市役所で開かれた第3回仮称・苫小牧市民ホール建設検討委員会とワーキンググループの合同会議で、1200席の大ホール、500席の小ホールなどを想定した3階建て、延べ1万623m²のモデル案を示した。大小ホールのほか、活動室20室や展示スペース、カフェ、コラボスペースなどを設定している。これをたたき台として議論を深め、2017年度内の基本計画策定を目指す。
移転を見込む苫小牧東小の跡地に、市民会館、文化会館、交通安全センター、労働福祉センターの4施設を統合した新施設の建設を予定するもの。18―20年度で基本・実施設計を進め、21―23年度で施工というスケジュールを描いている。
対象の4施設には、会議室や和室、多目的室が合わせて29室、約1470m²ある。モデル案では、稼働率が30%を下回るものが多数あることから、新たな利用が見込めるよう調理や工作ができる専門室2室を加え20室、約1130m²に集約。内訳は会議室が30m²級5室、50m²級6室、70m²級3室、100m²超級3室のほか、30m²の和室1室、70m²の調理室・工作室が2室となっている。
コラボスペースは展示スペースやカフェなどと一体利用できるようにし、上部を吹き抜けにすることで2階の活動室やホワイエから1階の様子を眺められる。南北に通り抜けられるよう出入口を3カ所設け、駐車場は約300台分を確保する。
今回の会議で大小ホールの席数などについて意見が出たことを踏まえ、市は次回28日の建設検討委に再度モデル案を示す予定。12月議会で基本計画案を示す考えだ。