JR東日本(東京都渋谷区代々木2丁目2の2、冨田哲郎社長)は7日、本道へのホテル初進出を計画していることを明らかにした。同社はJR札幌駅北口そばで建設中の13階建てビルへの入居を検討しており、北海道新幹線延伸や訪日外国人旅行者の増加などで盛り上がりが続く札幌圏への期待の高さがうかがえる。
同日発表した、10年後を見据えた戦略をまとめた「生活サービス事業成長ビジョン(NEXT10)」の一環。2026年度生活サービス事業の営業収益を16年度比1・5倍の1兆2000億円に拡張することを数値目標に掲げ、柱の一つにホテルやフィットネスクラブなどの同社エリア外展開を位置付けている。
ホテル候補地は、札幌市北区北7条西2丁目5の3というJR札幌駅北口すぐの好立地。代々木ゼミナール札幌校に隣接し、同校を運営する学校法人高宮学園(本社・東京)がRC造、13階、延べ6731m²の規模でホテル用途のビルを建設している。設計・施工は大成建設。18年12月ごろの完成を予定している。
JR東日本では「詳細については詰めているところで、まだ公表できる段階ではない」としながらも、道内初進出に向け着実に準備が進められている。