おとなの養生訓

おとなの養生訓 第124回「スポーツケア」 入浴とストレッチを!

2017年11月10日 07時00分

 スポーツを趣味にして、休日に楽しむ方が多いと思います。また、スポーツとまでは言えなくても、健康管理のために体操、ジョギングなどを欠かさない方も多いでしょう。ところで、スポーツの後、体のケアをどうしているでしょうか?たまの試合で力が入って、すっかり疲れ果てた、足腰に痛みやだるさが残ったとかいうこともあると思いますが、そんな時、体のケアをしているのでしょうか?

 休日明けの出勤時、足に筋肉痛が出て、うまく歩けなくて往生した、なんて話もよく聞きます。スポーツは少なからず体に負担をかけるのですから、終わった後のケアは欠かさず行わなければいけません。

 スポーツによって疲れがたまった筋肉では、それとは分からない微細な損傷が多数起こっています。スポーツ終了後、直ちに、微細な損傷の修復が行われるのです。しかし、これがスムースに行われないと、回復が遅れて次第に痛みが生じてきます。これが筋肉痛の正体です。

 つまり、スポーツの翌朝に出る筋肉痛は、筋肉の回復の遅れを意味しているのです。これを繰り返すと、筋肉にダメージが残り続け、ついには肉離れ、腱鞘炎、ねんざなどの本格的な故障につながってしまいます。スポーツによる筋肉の疲れは、その日のうちに取り去ってしまうのが得策なのです。

 筋肉損傷の修復を促進する一番の方法は、筋肉の血行を良くすることです。血液は修復のための細胞や材料を損傷部位に送り込み、逆に、損傷部分に生じた発痛物質や老廃物を洗い流すことができます。これにより修復は促進されるのです。血行を良くするには薬などを使う必要は全くありません。スポーツ終了後に使った筋肉をよく伸ばすストレッチを必ずやるべきです。さらに、あまり時間をおかず、入浴することがお勧めです。

 体の汚れを落とすだけでなく、湯船にどっぷりと肩まで浸かってください。そして、5分間ほど浸かり続けてください。この間に、疲れた筋肉の血行が改善して、手足がジンジンしてきます。これが大事です。温かさで筋肉の緊張がとれ、心拍が高まることで筋肉に送り込まれる血液量が増えるからです。残念ながらシャワーではこの効果は得られません。

 入浴とストレッチで、翌日の筋肉痛はかなり軽減されます。太鼓判です。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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