門別競馬場でナイター開催されているホッカイドウ競馬を応援しようと、新ひだか町内の場外馬券発売所Aiba(アイバ)静内で8日、ことし最後の「Aiba祭」が開かれた。メインイベントである大抽選会には新ひだか建設協会などが豪華な賞品を提供し、会場は盛り上がりを見せた。
新ひだか、新冠町内の関係団体で組織するホッカイドウ競馬支援事業実行委員会(事務局・新ひだか町)が主催。赤字運営だったホッカイドウ競馬の売り上げ向上に馬産地として協力しようと約10年前から実施し、今回はことし5回目となる。
Aiba静内に隣接するさくらセレモニーホールに300席ほどの宴会場や出店が設けられ、地元住民や牧場関係者でいっぱいに。建協からは約20人が参加した。「Aiba静内祭特別」などのレースが大スクリーンで放映され、馬券を握りしめた参加者の歓声が飛び交った。
最終レース終了後の大抽選会では、ホッカイドウ競馬の馬券2000円分ごとに抽選券1枚を配り、用意した1500枚は締め切りの午後8時までに全て配布。景品は実行委が用意した4Kテレビやオーブンレンジなどのほか、農協や軽種馬生産振興会、商工会なども協力して確保し、協賛4年目の新ひだか建協は会員が経営する養豚業「ひだかポーク」のホエー豚セット5本、計10万円相当を提供した。
この「新ひだか建設協会賞」の当選者は、幌村司会長がくじを引いて決定。当選番号が読み上げられると会場には一喜一憂の声があふれ、幌村会長は当選者一人一人に賞品を手渡した。大抽選会の効果で、この日のAiba静内における発売額は計画比4・3倍の386万7500円に上った。幌村会長は「売り上げ目標の達成はうれしい。好景気が建設業にも及べば」と展望。実行委は「会場がとても盛り上がった。建協が支援してくれてありがたい」と話している。
ホッカイドウ競馬は9日、約7カ月間にわたる2017年度の全日程を終了した。発売総額は前年度を42億8620万2060円、21.1%上回る246億4121万4240円を記録。収支決算も5年連続の黒字を見込んでいる。(苫小牧)