釧路開建は10日、釧路港西港区で整備を進める国際物流ターミナル(バルク)のマイナス14m岸壁上部で桟橋の土台となる大型ジャケット据え付けの施工現場を公開した。2016年度のジャケット据え付けに続き、今回が最後の作業となる。1600㌧づりの起重機船が大型ジャケットを繊細な操作で設置。17年度末の完成に向け岸壁の姿が見え始めてきた。
バルク港湾は現在のマイナス12m岸壁では半載でしか入港できないパナマックス船を満載で入港できるようにするためマイナス14m岸壁に改良している。岸壁上部は施工期間の短縮や経済性を考慮しジャケット式桟橋を採用した。道内での施工は室蘭の追直漁港、函館漁港に次いで3例目となる。
16年度は岸壁B部に3基を据え付け、ことしはA・B・C部に計5基のジャケットを10日から1週間程度の日程で据え付ける。
この日は、五洋建設が施工する釧路港マイナス14m岸壁B部上部の現場で行われた。神戸港から来港した起重機船が、北九州で製作されて海上運搬してきたジャケットを台船からつり上げ、旋回しながら杭の位置まで慎重に微調整しながら降ろしていった。(釧路)