蝦夷地測量は福島町が起点 中塚氏が講演で説く

2017年11月15日 07時00分

歴史講演会 伊能忠敬・国宝の中の”ふくしま” 伊能忠敬と福島町との関わりを理解してもらおうと、福島町史研究会会長の中塚徹朗中塚建設社長は11日、「伊能忠敬・国宝の中の〝ふくしま〟」と題して講演した。国宝となっている測量日記や書状などに〝吉岡〟といった地名が記されていて、福島町が蝦夷地測量の起点だったことなどを説いた。

 講演会は町福祉センターでの町民文化祭に併せ、町教委と共催。町民ら約50人が参加した。

 中塚氏はこれまで、福島中で3回にわたり生徒に講演。その際用いた資料を基に、忠敬の人となりをはじめ、測量隊が強風のため目的地の箱館ではなく、福島町に着船したことなどを説明した。その後の測量で作製した地図を、千軒―三岳地区の〝殿様街道〟を例に現在の地図と照らし合わせ、精度の高さを示した。

 このほか、忠敬の足跡をたどるスマートフォンのアプリケーションソフト「伊能でGo」が無料配信されていることや、忠敬の没後200年を記念して町が来春、上陸地の吉岡川付近に銅像を建てることも紹介した。

 最後に忠敬の偉業を通じて「夢は叶う」「継続は力なり」と、やりたいことや興味があることを地道に積み重ねることの大切さを説いた。


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