おとなの養生訓

おとなの養生訓 第51回「夏バテ」 しっかり食べて休養を

2014年08月08日 15時53分

 旧盆が近づいてくると、夏バテになる人が多くなります。近年の北海道の夏は、猛暑になることが多く、夏バテになる人も多いのではないかと、推測しています。夏バテとは、もちろん、夏の暑さに疲れ果てて、体が不調になることをいいます。さらに、冷房によって、室内外の温度差が激しくなっているので、体への負担が倍加するといわれていて、夏バテになりやすくなっているといえます。

 夏バテの症状として挙げられるのは、体のだるさ、それによる集中力や思考力の低下、つまり、ボーッとしてしまうことです。これに、食欲不振や下痢、便秘などが加われば間違いなく夏バテです。ひどくなると、頭痛、発熱、めまい、が出ることがあり、こうなると、かぜと区別がつきにくくなります。

 夏かぜだと思って病院に行っても、なぜかはっきりしない、「とりあえず」ってな感じで薬はもらってくるけど、効いていないような気がする、などというときは、夏バテも疑ってみましょう。

 夏バテの一番の原因は暑さですが、この暑さで食が細くなることに大きな問題があるようです。特に仕事中のランチに、ついつい冷たいもので済ましてしまう方が多いと思います。しかし、そば、うどん、冷やし中華など、どうしてもあっさりとしてエネルギー不足がちだし、栄養のバランスもあまりよくありません。その上、量を食べられないとなると、暑さで疲労している体を回復させることはできません。

 さらに夕食が追い打ちをかけます。仕事を終えて、まだ明るいうちからビヤガーデンに繰り込んで、「ガーッ」とビールをあおるのは最高ですが、どうしても何杯もジョッキを空けると、それとおつまみだけで、おなかが一杯になってしまいます。これも栄養バランスがよくありません。暑気払いもいいですが、せっかく涼しくなった夕方ですから、ぜひ、きちんとした夕食を取ってほしいものです。

 夏バテの対処法の一番は、もちろん、休養です。また、食欲不振のために栄養不足になっている可能性があるので、栄養補給も心がけます。とくにビタミンBとタンパクの補給が有効とされています。豚肉、大豆、魚に野菜を積極的にとる必要があります。もちろん、ウナギのかば焼きも効果的です。

(札医大医学部教授・當瀬規嗣)


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